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こんばんは、酒井孝祥です。
今年の今昔舞踊劇東京公演の千秋楽は、まさに台風直撃の日でした。
しかし、昼間のうちに通過して、夕方以降は晴れるという予報でしたので、我々は、台風通過後に舞台を復旧させて野外舞台で上演するという算段で千秋楽に臨みました。
何か先行して出来ることがないかと思い、当日は早めに舞台の様子を見に行きましたが、あまりにも風が強く、結局何も出来ることがありませんでした。
客席となるパイプ椅子を並べるだけでも先にやっておけば、後が楽になる…と思ったのですが、近くの木の枝が折れていたほどに、想像以上に風が強く、そんなことをしたら椅子が飛ばされてしまう様な状況でした。
周囲の木々が強風で大きく揺れ動き、まるで、「マクベス」で言うところの、バーナムの森が攻めてくるかの様な光景です。
早く来ても何も出来なかったので、結局、神社内の博物館で時間を潰しました。
全員の集合時間になっても、風が収まらない限りは何も出来ることがなかったので、しばらくは待機。
暴風が去ったタイミングで、昨日潰したテントの建て直しや、破損部分の復旧作業、そして何より、ブルーシートで覆っていてもずぶ濡れになってしまった舞台を雑巾やモップなどで徹底的に拭き取るという作業に時間を取られます。
またしても、ギリギリまで会場準備が行われての客入れ→本番。
連日蒸し暑い中での公演でしたが、千秋楽に関しては、台風の後で風も強く、少し寒いというお客様もいらっしゃいました。
舞台上で動きまわっている我々にとっては丁度良いくらいの涼しさでしたが、あまりにも風が強かったために、道具が倒れたり、布が流れたりで大変でした。
ともあれ、今昔舞踊劇の東京公演は、一人の怪我人を出すこともなく、無事に終了いたしました。
初めてご覧いただいたお客様のほとんどから、
「こんな舞台これまでに見たことがない。」
「ここまで面白いとは思わなかった。」
という感想を沢山いただきました。
何よりも僕が驚いたのは、僕の個人的なお客様で、全国で演劇のWSを行うことなどを生業とし、海外で演出の勉強をされたことがある様な人がいるのですが、その人にこの公演のことを大絶賛されたことです。
一番手厳しい評価をいただくかと思っていたお客様から、
「ここまで純粋に演劇を楽しめたのは久し振りです。」
とまで言われました。
なかなか大変な状況の中での東京公演でしたが、自分達のやったことに間違いはなかった…と思わされるほどの好評価に、これまでの苦労が報われました。
お越しいただきました皆様、本当にありがとうございました!
それから、千秋楽のその日、ジャンクステージから、優さんとジャン子さんにご来場いただきました。
そのときの感想をジャン子の部屋にも書いていただいておりますので、併せてご覧下さい。
ジャン子さんからはお花もいただきまして、ありがとうございます!