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JunkStageをご覧のみなさま、こんにちは。
2月も下旬ということで、寒い日が続くながら春の兆しを感じられる季節になってきましたね。都内では気の早い梅がもう咲き出したそうですが、この季節、学生さんであれば進学・進級、社会人であれば歓送迎会など沢山の人に囲まれるイベントが非常に増えることと思います。
そんな季節、女性必見のこのライターさんを本日はご紹介したいと思います!
■vol.17 ネイリスト・星野麻紀子さん
――TPOという最低限のルールを守ることが大切で、それはネイルに限らずといったものです。
そこを踏まえてこその美意識、これを大切にしている人が本当に美しいと私は思うのです。(星野麻紀子)
スクール講師業を務める傍ら、自身でもサロン施術を行うネイリスト。職人として「指先の美容」に拘り続ける日々を通してネイルに関する正しい知識を啓蒙している。
http://www.junkstage.com/makiko/
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今やすっかり市民権を得た、指先のお洒落。
セルフネイルの商品は高額なものから100円のものまでと幅広く陳列棚に並び、また、昨今は男性向けの商品も登場しています。ネイルサロンで定期的に施術を受けるという方もずいぶんいらっしゃるのではないでしょうか。
今回ご紹介する星野さんは、茨城県でネイリストとしてサロン運営を行う傍ら、コンペティションにも参加したり講師業でも活躍されるなど、まさに第一線で指先の美を産みだしているスペシャリスト。そのコラムは正確な知識と技術力に裏打ちされ、女性読者からの熱い支持を得ています。(勿論、私もその一人です!)
その星野さんとネイルの出会いは、今をさかのぼること20年前、日本における「マニキュア黎明期」とも呼ぶべき時期でした。
女性なら一度はマニキュアを施した経験があるのではないかと思うのですが、幼少期、私は美しく色づいた桜色の爪に憧れ、母の鏡台から勝手に失敬したマニキュアを塗ったことがあります。もちろん子供なので爪の形とは関係なく、手全体にまぶしてエライことになった記憶があるのですが、その時の幸福感はいまでもはっきり覚えています。
が、まさかトップネイリストの星野さんにも似たような経験があったなんて、と驚かされたコラムがこちら。
国産のメーカーは僅か数社、ほとんどが輸入品という状況の中でご本人いわく「遊び盛り」の年齢の爪を真っ赤に塗り、両面テープで貼ったネイルチップを付けて遊びに出掛けた日の高揚感。そのわくわくした様子は、このコラムからも充分に伝わってくるほどです。
その後、星野さんは当時主流であった人工爪のスクールに通い、技術試験を突破。その後自宅でサロンを開業し、講師業もスタート。現在はネイリストの登竜門である技能検定対策の講座を持ち、色彩心理学も勉強されながら現役のネイリストとして活躍していらっしゃいます。
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星野さんのコラムの特徴は、ネイルサロンを運営する経営者でありながら、同時に「サロンはちょっと敷居が高いかな」「ちょっと時間が取れないけど爪を綺麗にしたいな」と思う読者のために、ふんだんにセルフネイルの技術を披露してくれるところにあります。
例えば、星野さんも利用されたというネイルチップの装着法。あるいは、安価だけれど意外と使えるネイルシール、「そんな爪で家事が出来るの?」という疑問に答えたこちらのコラムやセルフジェルネイルに関する注意など、星野さんのコラムのバリエーションはこんなにも懇切丁寧、かつ種類豊富です。
もちろん、現役ネイリストならではコラムも満載。
手に汗握るコンペの模様や、サロンで施術を受けた後のケアの方法、モデルの確保などの問題について説明した後は、サロンでの働き方のイメージも提示。イメージもついていよいよ開業したい!という方には自宅サロンの開業方法まで幅広く教えてくれる星野さんのシリーズは、女性なら(男性でも)読むだけでわくわくしてくるのではないでしょうか。
まったく私事ですが、最近、数年来の友人が星野さんの連載に感化されてネイルスクールに通いだし、無事合格を果たすという出来事もありました。
これはほんの一例ですが、一人の女性が「やりたい」と憧れ、それを実現させる力、というものが確かに星野さんのコラムに備わっている力であり、魅力であるということを、再認識させる出来事でした。
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美容というのは、多くの場合、ごく個人的な欲望を充足させるものであり、また、それでいいのだと思う。けれどだからこそ、自身の「美」に関する価値観は信頼できる人に委ねたい。そう考えられる方も、多いのではないでしょうか。
星野さんはご自身の職業は「常にお勉強が必要」と仰っています。上手いのか下手なのか、常に客観的に判断し、その技術に磨きをかけていくことが必要な仕事なのだと。
既に「先生」でもある星野さんがこのように断言される姿は、プロと呼ぶにふさわしい、非常にはっきりした職人魂を感じます。
だからこそ星野さんは多くの生徒さんに選ばれているのだし、現在も多くの女性の指先を幸せで満たしているのではないか。そんな想像さえ浮かんでくる、星野さんのコラムは「ネイルなんか」と思う方にこそぜひ読んでほしい。
こんなにも女性の「きれいになりたい」という欲望を刺激するコラムは、他に例がないのですから。