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2014/06/30

早いものでもう6月も終わりですね。

この明るい谷間での僕たちの暮らしの6月、それは、田植えの季節です。

僕たちが自分たちが食べるお米は「自然農」のやり方で自ら育てるようになってから、6回目のお米づくりになりました。

当初は、夫婦2人だけで取り組んでいたお米づくりですが、3年前からは僕たちと同じ様に「自然農」でお米をつくりたい、と通ってくる仲間達が集まって、彼らと並行してお米をつくるようになっています。

140620_114801 実習田の苗代と麦稈

僕が取り組んでいる「自然農」、以前、こちらでご紹介した事がありますが、このリストでご覧戴ける様に、全国で様々な方々が、それぞれに「学びの場」を開いて下さり、求める方は「自然農」の方法、在り方を学んで戴けます。そして、僕たちの小さな田畑も、昨年来、その「学びの場」の一つとして活動させて戴くようになっているのです。

多くの先輩方が長年の経験に基づいて教えて下さるところとは比べるべくもない、正にひよっこな僕たちの「学びの場」ではありますが、個々別々の田畑に立ちながら、それでいて一体となって共に学び合う、そんな場所になっています。

そもそもの始まりは、3年前の春先のこと。

近隣の街でのアースデイのイヴェントに招いて戴いて、僕が棉を育て、収穫した綿から糸を紡ぐまでの作業を紹介するワークショップをしていた折にそこで出会ったお母さんの「私も『自然農』でお米を作ってみたいんです。」という一言からでした。

「それなら、僕たちの田の一角であなたもやってみますか?来週には苗代に種を降ろします。」と訊くと、「はい、是非!」と即決。

帰途の車中、送迎をして下さった別のお母さんにそんな事があったのですよ、と話をしていたら、彼女が、運転手をして下さっていたお義兄さんに、「そうだ、お義兄ちゃんも一緒にしなよ!」と一言。で、彼の参加も即決。

そんな風に突然に、その春の日2組の方々が僕たちの田の一角で個々にお米つくりに取り組まれることになったのでした。

始めてみると、田植え、草刈、収穫やら、それぞれ折々にご友人の方々などが集まって来て、折々の作業の手伝いなどするようになり、そうこうしている内に、「私たちも自分で作ってみたい!」、という方々も現れて、それならば、来年は隣の休耕田や畑を借りてもう少し本格的に出来ないか訊いてみよう、という事になって、今に至っているのです。

後に明らかになった事でしたが、2人目の参加者となったお義兄ちゃんは実は全く乗り気ではなかった、いや、というよりも、正直な処では全然やりたくは無かったのだそうです。が、人に謂われると断れない、とても性格の良い(弱い・笑)方だったから、否応なしに始めることになって、その結果、このお義兄ちゃんの義妹のお母さんの友人達からの拡がりで参加する人が増えていったのでした。

今年は5組の方々が昨年皆で休耕田を拓き直した田に、ご自分の畝、畦を持って、個々別々にお米と畔豆(大豆や小豆)を育てて居られます。

それぞれの方々のご友人や、月々の定例会にいらっしゃる方々で、賑やかな集まりになっています。

今、無償で借していただいている田は、畦も含めて三畝半程の小さなものですが、嬉しい事に昨年はとても豊かな実りを得ることが出来ました。

以前、こちらでご紹介したムービーで、そんな仲間たちも加わっての「自然農」のお米づくりの夏までの様子をご覧いただけます。

ちなみに、当初は「自然農」のお米作りには殆ど興味を持っていなかったというそのお義兄ちゃん、どうなっていると想います?



勿論、今年もお米作りをしているのですよ。それも、お2人、カップルで(笑)

お義兄ちゃん曰く、「お米づくりが趣味なんです。」だそうな・笑

そんな僕たちの「自然農」学びの場の今を、次回はもう少し詳しくご紹介させて戴きたいと思います。

 

2014/06/30 11:05 | kawaguchi | No Comments