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2014/06/30

写真2

 

 

 

 

 

 

大学時代、私にはライバルがいた。

能力もフットワークも断然、相手のほうが高いのに、その人に少しでも近づけるように

がんばった。その時代、そのひとを追って卒業できた、と言っても過言ではない。

そんなライバルだった。

卒業式の日、その人が言った。

「志穂ちゃんがいなかったらこんなに頑張れなかったかも。ありがとう。」

相手も同じことを考えていたんだなと思ったら とても嬉しく私も同じ言葉を

返した。

「あなたがいなかったら、私もここまでこれなかった。」と。

卒業してからは、違う分野で音を楽しんでいる。ふたり。

音楽をきっと死ぬまで傍に置いておくに違いない。言葉はなくとも

そう想っているふたり だと。

 

人は生まれてから、子ども時代を経て、おとなの時間があるが

人生の大半は おとなの時間が多くを占めている。

しかし、そのおとなにも段階があって世間からみるおとなと

自分自身が感じるおとなは全然違う。

私もおとなというものは、ほんとうはどんなものなか今でもわからない。

おとなの時間は人生の大半を占めて、幼少期というのは

ほんのわずかだと知らされるのだ。

幼少期に何に興味を持ちなにを体験し感動したかでその人の柱が決まるというのも

本当のような気がする。

幼少期に出来た一本の柱からたくさん伸びた枝が「大人」。

大人という感情。

親になり、子どもを産み、辛さや喜び、責任を負い、そんな感情が集まって

、大人を形成してゆくのだろう。

そんな大人の途中に、あの人に会った。

人生でライバルだと言えるのは、本当に彼女しかいなったかもしれない。

とてもいい経験をした大学時代だった。

 

 

 

 

 

 

 

2014/06/30 10:41 | shiho | No Comments