« | Home | »

2014/01/02

ジャンクステージをご覧の皆様、新年明けましておめでとうございます。
2014年は、次の公演の告知から始めさせていただきます。

img_392205_12298438_0

 

≪遊劇社ねこ印工務店 プロデュース 第4回公演≫

「さくらんぼ畑 -桜の園-」

作:チェーホフ  訳:堀江新二/ニーナ・アナーリナ

【日時】
2014年4月
16日(水)19:00
17日(木)14:00 / 19:00
18日(金)19:00
19日(土)13:00 / 18:00
20日(日)14:00

※上記は上演開始時間で、開場はその30分前となります。

【料金】
前売・当日共3000円 (日時指定・自由席)

【会場】
ブローダーハウス (東京都世田谷区松原5-27-10 / 京王井の頭線・東松原駅より徒歩1分)

【予約】
お名前、希望日時、枚数を明記の上、酒井宛(sakai.taka2013★gmail.com ※★を@に変えて下さい)にご連絡下さい。

<演出>
こたと のぼる(遊劇社ねこ印工務店)

<出演>
ラネーフスカヤ:藤本 しの(芝居三昧)
アーニャ:山内 理沙(株式会社仕事)
ヴァーリャ:河野 晴美(遊劇社ねこ印工務店)
ガーエフ:小林 幸雄
ロパーヒン:齋藤 裕樹(劇団39)
ペーチャ:山本 啓介
ピーシク:小栗 健
シャルロッタ:阿部 有希
エピホードフ:酒井 孝祥
ドゥニャーシャ:川上 智帆(農民)
フィールス:矢吹 ジャンプ(ファルスシアター)
ヤーシャ:仙石 智彬(ファルスシアター)

 

「桜の園」という戯曲は、ロシアの劇作家チェーホフの四大喜劇の一つとして、日本でもよく知られているかと思います。
日本では、「桜の園」という詩的な雰囲気のタイトルがすっかり定着していますが、実は、もともとのロシア語の意味合いとしては、むしろ「さくらんぼ畑」と翻訳した方が原典に忠実であるという考えのもとに翻訳された、新訳での上演です。

今回の公演では、劇中に日本舞踊的な要素を取り入れたいという演出家の要望があり、未熟ながら酒井もその部分に携わらせていただきます。

この作品は“喜劇”として分類されています。
“喜劇”に登場する人物は、決して周囲を笑わせようと振る舞っているわけではなく、その人物なりの目的と信念を持って真剣に生きていて、その様がズレていたり大袈裟だったりするから、客観的に滑稽でおかしく見えたりする。
役の当事者にとっては、むしろ悲劇であるかもしれない。
そんなことを念頭に、エピホードフという周囲からは「不幸の塊」などとも言われるちょっと残念なキャラクターを演じます。

ストーリーは、長年住んできた思い出のある屋敷や、広大な領地のさくらんぼ畑を売りに出さなくてはならないという状況下において、それに携わる人達の赤裸々な人間模様を描いたものです。

これまでの人生でずっと拠り所となっていた大きなものをどうしても手放さなければならない場面には、誰しもが直面し、ときに混乱することと思います。
この作品をご覧いただければ、登場人物達の想いに共感し、自分の人生とも重ね合わせられる様な気持ちとなり、見終わった後に、何かが心に残るのではないでしょうか。

お時間ございましたら、是非いらして下さい。

2014/01/02 01:03 | sakai | No Comments