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2013/12/31

年末になると、1年間どんな映画を映画館で見たかを振り返る。

今年はびっくりするぐらいに映画館に行かなかった、という印象だったけれど
単に前半に偏っていて、後半に行ってないだけの、印象の問題だった。

テッド【Ted】
馬鹿馬鹿しくて、でもちょっと芯がある映画は
単なる時間つぶしだけじゃない娯楽の良さを感じる。
無責任と楽しむことは違うけど、毎日気持ちをリフレッシュして
そして周りの有象無象も昇華してしまえるパワー、面白すぎた。

LOOPER/ルーパー【LOOPER】
時間の歪みの話は個人的に大好きです。
現実的ではないけれど、科学の進歩と一緒に出てくる疑問は
映画や小説に描かれ、いつか実現化される、という可能性を秘めているので。

アウトロー【Jack Reacher】
トム・クルーズかブラッド・ピットか、と言われると
演技的、と言うより作品の色的にトム・クルーズの方が好きです。
これはこれで、まぁ、うん、ハリウッドの流行り?という感想だったので、
ジャッキー・コーガンは見なかった。

フライト【Flight】
ザ・ウォーカー”から私の中で印象がガラリと変わったデンゼル・ワシントン、
この映画も良かった。
社会のルールの“善”と自分の個性の社会的な基準で言うところの“悪”
ただのアル中の話なのに、この折り合いの付け方が豪快です。

ジャックと天空の巨人【Jack The Giant Slayer】
CG、の進歩を確認。ジャックと豆の木がこんな風に実写されるのも科学の進歩。
今が子供時代の世代にとってこれが普通になるんだろうなぁ、
でも、後の楽しみがない気がしてもったいない気もする。

オブリビオン【Oblivion】
2013年のベスト3です。ベスト2は前述の“フライト”。
コラムにも書いたけれど“月に囚われた男”があって
このオブリビオンがあって、という順番で良かったかも。
エンターテイメントってこういうモノだなぁ、というぐらい、映像も綺麗で
映画館で見ている間、どこにいるのかを忘れてしまった。
スクリーンで見て良かった映画。

31年目の夫婦喧嘩【Hope Springs】
今、老夫婦のセックスライフがテーマの映画を見るのもどうかと思うけど、
メリル・ストリープとトミー・リー・ジョーンズだからねぇ、見てしまった。
歳とった、いわゆる往年の二人がそのままな感じで素敵でした。

風立ちぬ
宮崎県監督の若かりし思い出かな、とか、
いろいろな作品での空を飛ぶことへの表現の原点かな、とか、緩やかに見た。
生きた記憶は、人の生き死にと共に長くて100年、そんな過程を感じた。

きっとうまくいく【3 Idiots】
2013年のベスト1。ロングランで絶大な人気で、それだけの評判の訳がある。
この映画を見て、“グッド・ウィル・ハンティング“を思い出し、コラムも書いた。
教育、知識欲、人間性。
尊敬される人になることは、ただ素直でいればいいだけかもしれないです。

クロニクル【Chronicle】
ベスト3に入れるには暴力的すぎるので、番外編特別賞、的に衝撃的でした。
“フライト”が大人の社会の善悪の話なら、子供の、高校生の社会が学校の中にしかない
その人間的な悪が剥き出しで、本当に怖く、もろく、悪だとしても純粋な悲しい話です。
これはすごすぎる。

ウルバリン:SAMURAI【The Wolverine】
外国人が好みそうな日本の描き方がベタベタで、気が散ってしまった。
ヒュー・ジャックマンファンじゃないと、乗り越えられない演出だなぁ。
ただ、真田広之はうまかった。
英語も、発音も、ちゃんと演技レッスンしてるんだろうな、と思う。

クラウド・アトラス【Cloud Atlas】
見る前の期待が大きすぎたのか、
私的には、何かボタンをかけ違った映画に思えてしっくりこなかった。
ソンミの話も、都度表現される人間的な葛藤もとても興味深く面白かったのに
トム・ハンクスとハル・ベリーで締めくくる必要があったのか、とか。

並べてみると、自分の関心がどこにあるのかが分かって面白い。
今年は社会の中の自分と、個性としての自分の戦いだったようです。

その結果はあるようでないようで。しばらく映画館とは離れていたので、
来年の初映画館で何を見るのか、それが楽しみです。

2013/12/31 07:17 | masaki | No Comments