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大晦日なので私もこの一年を振り返っております。
思い返せば、運動といえばひたすら泳ぐか潜るかでした。(思い返すのそこかよ・・?)
限られた時間で効率よくフリーダイバーとしての身体をつくるために、泳ぎや潜り以外の陸上での「運動」を止めていました。これ以上無駄な筋肉を脚につけないようにと、走ることも。(電車に乗り遅れないようにダッシュする以外は・・)
たしかにスポーツ選手やプロフェッショナルの身体というのは、それに適した動きの中で出来上がると思います。
ランナーは走ることで
スイマーは泳ぐことで
格闘家は闘うことで
バレエダンサーは踊ることで
そしてフリーダイバーは潜ることで
(営業マンは歩くことで?)
その活動にとって必要な部分が自然と鍛えられ無駄の無い身体が出来上がるのだと思います。
とはいえ、オフシーズンには全く別の種目の運動を積極的に取り入れる「クロストレーニング」も良いかな、と思っています。クロストレーニングには身体のバランスを整えたり、精神的にリフレッシュされたり、新しい気づきをえられたりと様々な効能があるそうです。
フリーダイバーがクロストレーニングとしてよく取り入れる運動と言えば・・ヨーガ、水泳ですが、私の場合は、長年空手を嗜んでいたことから武道に関心が行きます。陸上と水中の違いはあれど、実は武道とフリーダイビングは、通じる部分がたくさんあります。例えば・・・
足の力で蹴ろうとしないで
体全体の力を抜いてやわらかく”しなり”をつくるように
空手の師匠からは回し蹴りの指導で、潜りの師匠からはドルフィンキックの指導で、全く同じことを言われたことがあります!
それから・・
動きに呼吸を合わせるのではなく、呼吸に動きを合わせる。
ということをひたすら基礎練習として行うという、別の武術を学んだこともあります。フリーダイビングは無呼吸だからこそ呼吸を意識することがとても大事で、陸上でのこの訓練は目からウロコでした。
美しさを追求しても強さにはならない。
強さを追求すると結果として美しい動きが生まれる。
これも武道の師匠の言葉です。フィンワークに置き換えると「ひたすら泳ぎ込むことにより、結果として無駄のない美しい動きが出来る」ということかな、とも解釈しています。
一つ一つの動きを理屈で理解して頭で考えながらゆっくり練習するというのも大事ですが、頭を空っぽにして、ひたすら反復するとそのうち身体が勝手に動き出すというようなことがあります。頭ではなくて身体が勝手に覚えてくれる、ということなのだと思います。
何だかストイックな話になってきましたがまだまだ続きます・・・
長くなるので、その2へ。
photo by Kosuke Okamoto
Mitsuhiro Kojima