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こんばんは!
しばらくキャバクラ関連の話題が続いたので、今日はひさしぶりにこちらのお話を……というか、先日友人と話していてびっくりした話題をネタにさせていただこうと思います。
その話題とは、風俗店内に食べ物を持ち込めるか否か、というものでした。
わたしの勤めていたお店ではそのへんがたいへん緩くて、お客様がお土産にお菓子をもって来てくださったりとか、差し入れがあったりしたのですが、これは異例中の異例で、通常は食品の持ち込みはNGなのだそうです。
(例えば食品内に睡眠薬とか危ないものとか入っている可能性があるためだそう。……なぜスルーだったのだろう、あの店は……よく考えると怖い。)
が、わたしに限って言えば危ない思いはしたことがありません。お客様たちは純粋に喜ばせようと思ってお土産をくれていた気がしますし。でも、上記のような理由を考えれば禁止するお店が多いのも納得です。女の子にしても、受け取りはするものの食べる、という人は少ないのかも。
わたしのいたお店ではおすそ分けしたりしてみんなで仲良く頂いたりもしていましたので、お店の危機管理能力を疑うと同時にお客様に恵まれていたのだろうと思う(しかない)次第です。
で、食べ物というと、非常に印象深いお客様がおりまして。
その方は毎回45分のコースで12時前後に予約をくださっていたのですが、プレイらしいプレイは一切せずにただお弁当を食べにいらしていたんです。もちろんわたしの分も携えて。……黙々と、というわけではないのですが、安くもないお金を払ってプレイルームで食事オンリー、というこの不思議なお客様は1年あまり通ってくださいまして、一体どういうつもりなのだろうと当初は非常に不思議でした。いや、今も不思議……というか先の指摘を受けてからますます不思議ではあるのですが。。。
ただ、食べ物を一緒に食べるとなんとなく距離が縮まるような気がするのも事実で、不思議ではあるものの別にその方について今更悪い感情を抱くこともありません。ただ、あの方はそういうお客様だったなあ、という程度にとどまっているのは、お客様の人柄もあるのでしょうが「一緒にご飯を食べた」という点が大きいような気もします。
著者を失念してしまいましたが、「よしもとばななさんの話にはセックスは出てこないけど、その代わり食事の描写が多い。ある意味でセックスよりも密接につながっている感じがある」というような趣旨のエッセーを読んだ記憶があります。こういうことってあるなあ、と素直に実感できる話でした。
あのお客様は、今でも誰かと一緒にご飯を食べているのでしょうか。
そうだといいなあ、となんとなく、思わずにはいられないお客様の話でした。