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10月に行なわれた検定試験の結果が出ました。
私の元にも続々とそのご報告をいただいてます。
嬉しい結果もあれば、残念な結果も当然あり
私としてもこの時期は一喜一憂、キリキリと胃が痛む思いです。
頑張ってきた姿を思えばとても他人事ではありません。
受験生さんにとっては、ジャッジの様子が気になるところだったと思います。
「そういえば、横にずっと試験官が立って見られていた気がする…私、なにかしでかしていたのかも」
とか
「後からモデルさんが教えてくれたけど、何回も確認しに来られたって。どういう意味かな」
とか、色々な憶測をしたくなるようです。
某巨大掲示板のようなところでは、その匿名性を利用(悪用?)して
あることないこと試験の合否に関しての噂が飛び交っているそうです。
私も試験直後から色々な質問をされます。
具体的な例を挙げることは避けますが、
これだけは断言いたします。
試験要項の判定基準がすべて、です。
横にずっと立たれていたからといって、その試験官が実際に何を思っていたかはわかりません。
何度も作品を確認しに来たことが(またはあまり見られなかったことが)どう合否に影響するかはわかりません。
それらはあまりに個人的な瞬間的な行動だからです。
それより大切なのは、目線が試験官と同じかどうかです。
試験官目線のヒントは、
その要項にある判定基準が、
私達と同じく正しく理解されているかどうか、です。
試験を受ける立場である以上、ご自分の目線ではだめです。
要項に書いてあることはいたって簡単。
基本中の基本と思えることばかりです。
しかし、実技においてそれが的確に解釈できているかどうかはまた別問題のようです。
おそらくこのギャップが、
不合格だった方の声にしばしば起こる、
「どうして落ちたのかわからない」ということではないでしょうか。
この発想には、自分に落ち度があるという前提がないので
確認することができない試験官の個人的偏見がジャッジに結びついてるのかも、
とか、
根拠のない「こうすると受かりやすいらしい」
などという乱暴な噂となることも残念ながらあるようです。
試験官目線にかなっているかどうかを確認する術はただ一つ。
ジャッジを現役でしている認定講師に見てもらうことです。
当日の私達試験官はほとんどの場合緊張を強いられています。
無事に試験を運営するための緊張、
限られた時間内に多くの担当受験生を公正公平にジャッジしなくてはならない緊張。
受験生の緊張とあいまって、試験会場は張り詰めた空気に包まれます。
それが時には「試験官は怖い」というような印象を与えてしまっているようで
こちらとしても大変残念なのですが、
私達の中に「落とそう」と考えて審査している試験官は皆無です。
実際に私もその中に入ることでつくづくその真摯な意識を思い知りました。
ですから、もしこの記事を読んでくださっている方の中に
ネイリスト検定試験の審査について不安や疑問を感じている方がいましたら
ぜひとも正しく試験要項を理解する必要性を感じ取っていただきたいと思います。
それがおそらく、合格に近づく方法の一つであると信じています。