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2011/03/11

オペラの稽古を見学していたときに、演出の先生がおっしゃった言葉がまだ印象に残っている

「演出や指揮者、スタッフが言ってもないことをするな」

これは…自由に演じるなということではない

その表現がいいか悪いかは、演じてる本人できめることでなく

第三者(客席、枠から外にでて)から見てる人物がどう感じるか…ということ

演出家、指揮者が稽古中にダメを出したり指摘したことを何もせず、良かれと思って言われてもないことを勝手にやってみたり必要以上の動作を付け加えたりする

これが一番いけない

本番に近づくにつれて「もっとよくみせたい」がために、こういう行動をしてしまう‘素人プロ’が一番多いそうだ

「いいものはいいというし、ダメをださない

見ていて、ダメなもの、物語の人物やストーリーに即していないと感じたものは指摘をする」

自分の勝手なイメージで余計な動きをしても、見ている側からすると余計な情報なのだ

総合的なもの

演じている役は自分ではなく、あくまでストーリーを動かしている人物

私の演技に不満があるっての?

なんだよ、演出家のコマじゃねーんだぞ!

そういう表現者…たくさんみてきた…そして、若いころの私もそうだったが…

演者と演出家・指揮者との関係ってここじゃないかと…気付いた

信頼関係。

2011/03/11 04:29 | uika | No Comments