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2011/03/11
先日の日本経済新聞にこんな記事が出てました。
「自治体命名権当て外れ」
自治体が所有するスタジアムの命名権の販売状況が思わしくないという記事ですね。費用対効果が見え難い事が一つの原因のようです。
しかしそんな中、こんなニュースを一方で見つけました。
「Sporting club partners with Livestrong」 元サイクルロードレースのチャンピオンであるランス・アームストロングが設立した (癌と戦う為の)財団「Livestrong」がアメリカメジャーリーグサッカーのSporting Kansas Cityの 新しいスタジアムのネーミングライツホルダーになったという話です。 NPOがスタジアムのネーミングライツホルダーになるのは、初めてと書いてあります。 このニュースの興味深いところが、ネーミングライツは普通お金を払って獲得するものですが、Livestrongは無償で命名権を獲得しているところ。
しかも、スタジアムでの売上(チケット、グッズ、飲食全て)の一部がこの財団に寄付されるのです。
つまりスタジアムに来た人全員がこのLivestrong活動に参加している事になり、スポーツ観戦すれば社会貢献している事になります。
スポーツと人と社会貢献を上手く繋げた面白い事例です。
命名権の費用対効果とは、目に見えるお金としてのリターンももちろんありますが、目に見えない大きなリターンも活用方法を少し変えれば獲得出来るのではないでしょうか。
ちなみに余談ですが、アメリカのメジャーリーグサッカーは、アディダスがユニホームスポンサーになっていますが、実はこのLivestrongはナイキがスポンサーをしています。
今回の一連の出来事はナイキの案ブッシュマーケティングにも見えなくもないのかもかも。。。
2011/03/11 09:55 | shinsuke | No Comments