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ここボンコンヴェントの話です。
先週の月曜日、
土曜日に行って来たキノコ狩りのコラムを書いていました。
ところが、
あまりの雷と雨で電源を落としたまんま。
なんせ最近の雷はひどいのです。
子供達を昼食後、また学校へ送る時は
ヒョウが叩き付け、
足下が濡れたまま、また授業を受けるのか、、、
と、なんだかずっと気になっていました。
15時過ぎ、
昼休憩で帰って来た夫の電話がなり、
一緒に働くアンジェロ君から
「ちょっとすごい水!水!見に来てよ!」
と呼び出され出てみると、
メインストリートの裏手にある彼の家の前はこんな状態に!!
「何?下水?川??」
何もわからないまま川が見える街の端へ行ってみると、
あああ〜、溢れてる〜!!!
(大きな3本の木の向こう側が川。
普段は水が見える事がないくらい低い)
「1966年にもこんな事があった」
と、地元の人たちの話を聞いて、
普通じゃないなと慌てて16時前に学校へ子供達を迎えに。
もう半分以上の子供達が帰っていました。
イタリア、こうゆうときの連絡がないので全く困る!
と半怒りのまま家があるメインストリートに戻ると、
あらま、すでにここまで。
だけどこの時点では、誰もが
「そのうち引くだろう」ぐらいの考えでした。
しかし、その10分後には、
水の速さに言葉がありません。
ローマへ続く、カッシア街道も封鎖。
街が水に沈んでしまいました。
4階の家の中にいると、なんとも不気味な静けさが。
そしてその2時間後、
完全に水は引き、朝には70キロ離れたグロセットまで流れていきました。
迫り来る水の恐怖、
いつまで続くのかわからない不安、
引き水の力の恐ろしさ、
残った泥の掃き出し作業、
乾いた後の砂煙の匂い、、、
東北大震災などの、映像を通してもかなりのショックを受けていましたが、
規模は小さくとも、
実際に体験すると、
どれほど大変だったのかと改めて感じました。
次の日、
一階のドアを開け、一面に広がる泥に愕然としている私。
さすがはイタリア人、
笑って!笑って!と口角を持ち上げられました。
そして、
惨事の話より、
「力を合わせて作業するっていいね〜♪」
と、口々に。
普段からそうあって欲しいと心で願う私でしたが、
とりあえず、みんな前向きでよかった。