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2013/10/28

 

ここボンコンヴェントの話です。

 

先週の月曜日、

土曜日に行って来たキノコ狩りのコラムを書いていました。

ところが、

あまりの雷と雨で電源を落としたまんま。

なんせ最近の雷はひどいのです。

 

子供達を昼食後、また学校へ送る時は

ヒョウが叩き付け、

足下が濡れたまま、また授業を受けるのか、、、

と、なんだかずっと気になっていました。

 

15時過ぎ、

昼休憩で帰って来た夫の電話がなり、

一緒に働くアンジェロ君から

「ちょっとすごい水!水!見に来てよ!」

と呼び出され出てみると、

 

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メインストリートの裏手にある彼の家の前はこんな状態に!!

「何?下水?川??」

何もわからないまま川が見える街の端へ行ってみると、

 

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あああ〜、溢れてる〜!!!

(大きな3本の木の向こう側が川。

普段は水が見える事がないくらい低い)

 

「1966年にもこんな事があった」

と、地元の人たちの話を聞いて、

普通じゃないなと慌てて16時前に学校へ子供達を迎えに。

もう半分以上の子供達が帰っていました。

イタリア、こうゆうときの連絡がないので全く困る!

と半怒りのまま家があるメインストリートに戻ると、

 

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あらま、すでにここまで。

だけどこの時点では、誰もが

「そのうち引くだろう」ぐらいの考えでした。

 

しかし、その10分後には、

 

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水の速さに言葉がありません。

 

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ローマへ続く、カッシア街道も封鎖。

 

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街が水に沈んでしまいました。

4階の家の中にいると、なんとも不気味な静けさが。

 

そしてその2時間後、

完全に水は引き、朝には70キロ離れたグロセットまで流れていきました。

 

迫り来る水の恐怖、

いつまで続くのかわからない不安、

引き水の力の恐ろしさ、

残った泥の掃き出し作業、

乾いた後の砂煙の匂い、、、

東北大震災などの、映像を通してもかなりのショックを受けていましたが、

規模は小さくとも、

実際に体験すると、

どれほど大変だったのかと改めて感じました。

 

次の日、

一階のドアを開け、一面に広がる泥に愕然としている私。

さすがはイタリア人、

笑って!笑って!と口角を持ち上げられました。

そして、

惨事の話より、

「力を合わせて作業するっていいね〜♪」

と、口々に。

普段からそうあって欲しいと心で願う私でしたが、

とりあえず、みんな前向きでよかった。

 

 

 

 

2013/10/28 07:00 | emiko | No Comments