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こんばんは。つい数日前のことですが、とあるお店の棚に並んだ商品の幅の広さに絶句する経験をしてきました。
その商品とは、すなわちアダルトビデオ。
(なんか、まだ二行目なのに友人知人のうんざりした顔が目に浮かびそうです)
が、いくつか手持ちの中のネタを比較検討した結果、これが一番ソフトな気がしたので、本日はこの話をしたいと思います。
風俗業界に足掛け5年勤めましたが、その短い時間の中であっても人の性的嗜好、というか、方向性? はすごく幅が広いものだと常々わたしは思ってきました。
以前も書いたように、コスプレ一つとってもアニメなのか職業系なのかはたまた学生服か、という違いはあり、プレイだってSMから幼児プレイからいっぱいあるわけです。たかが1件のイメクラですら幅が浅いとはいえこれだけ経験するわけですから、専門店に行けばさぞ濃厚なプレイが出来たりするんだろうなあ、と漠然と思ってはいた。
ましてビデオの世界はいわんや。……いわんや、とは思っていたのです。うっすらと。
そしてそれは事実だった。
そのお店の棚に並んだインデックスのマニアックさよ……!!!
「W&M」「風船」「熟女」「インセクト」「巨漢」etctec。
それぞれの用語の説明は省きますが、「18歳未満立ち入り禁止」と書かれたのれんの奥に所狭しと展開される世界のあまりの広さに、もう、軽く(ではない。相当な)迷子になって、いかに自分の接していた世界が狭く浅かったのかと目から鱗を二百枚くらい落してまいりました。
ところで女性はアダルトビデオその物に接する機会そのものが少ないと思いますが(男性もかも?)、その中で比較的目に触れやすいのがいわゆるセルビデオ。ラブホテルなんかに行けばチャンネルの中に必ず組み込まれている、企画物のビデオのイメージでアダルトビデオを認識されている方は多いのではないかと思います。
わたしもそうでした。
なんとなく、綺麗またはかわいい女の子がなんかすごいことされて喘いでる(……)みたいなイメージで理解していたのです。
が、それは本当に入口でしかなかった、とのれんの奥に入って5秒くらいで理解しました。
世の中には人の数だけの欲望があるのかもしれないと思うほど、天井から床までびっちり、かつ整然と詰め込まれたビデオ、というかDVDのパッケージは元嬢のわたしですら「うわあー…」とか「あちゃあ」とか「ヒィイイ」と悲鳴をあげそうなものも、ていうか軽く「ひっ」くらいは叫んだものも、あった。
勿論、小奇麗なビデオもあるにはありましたが、それは本当に一部でしかないのだなあ、と強く認識を改めた次第です。
そしてそれにご出演なさっている女優さんたちの身体の張りっぷりは尋常ではなく、プロと呼ぶに値するものでした。
やはり職業に貴賎はないよなあとしみじみと納得した次第です。
あと、今回の件ですごく自分の中で新鮮だったのは、わたしにはS属性はほぼ無いという発見。
好きな子ほど苛めたい、という言葉はありますが、好きな子に苛められたいという男性の方も本当にたくさんいらっしゃるのだなあと、なんていうか勉強になった一日でした。