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先月から始めました『禁煙外来』を受診しつつの禁煙への道、その後です。
このテーマは正直、トランペットを吹いているところの私、ということとは関係がないのですが、ひょっとしたらつながるかもしれない、ということにしておいてください…。
さて。
9月28日(土曜)の午後から、まじ禁煙をスタートさせております。
本日は10月10日(木曜)ですので、概ね丸12日が経過しています。
9月28日の7日前から禁煙補助薬を飲み始め、それ以後も飲み続けるというシステムです。
薬を飲み続ける期間は丸3か月間です。
たばこをやめられたと思って薬を飲むのをやめてしまうと、禁煙成功率がぐっと下がる、とのことです。
くれぐれも飲み続けるように、とお医者様に言われております。
ところで繰り返しになりますが、『禁煙外来』で処方される薬はニコチンを摂取する、というタイプの薬ではございません。
体内の『ニコチン受容体』に対してニコチンの代わりに結合し、本来受容体がニコチンと結合したときに分泌されるドーパミン(これがたばこを吸ったときに美味しいと感じる正体、とのことです)を軽く出し、禁煙のいらいらを抑制させよう、という仕組みです。
ニコチン受容体と薬が結びついていますので、もしたばこを吸ったならばニコチンは行き場を見つけることができず、これにより、「不味さ」や「気持ち悪さ」を感じる、とのことです。
人が吸っているたばこの煙の臭いを嗅いでも、そのような感じ方をするようです。
というわけで、禁煙を開始しても薬を飲み続ける意味は、
●いらいら(禁断症状)の緩和
●たばこの臭いが嫌になる効果を発揮
●万が一吸ってしまったときに不味いと感じるように
ということのようです。
で、今のぼくの状況です。
とりあえず禁煙を続けられているので、禁断症状は薬を飲んでいないときと比べて弱いんだと思います。
しかし、吸いたいか吸いたくないか、と聞かれたら、吸いたいですね…。
たばこの味が恋しいというより、行動のルーティンとしてたばこを欲してしまいます。
例えば朝起きて、「さーて起きるかな、と、まず一服…。たばこはどこ?」
あとは、「さーて、仕事を始めるかな。一服したら始めよう。あれ、たばこは?」
的なことがしばしば起こります。
モラトリアムとしてたばこが機能していたことを実感しています。
これから脱却するのは、少々大変ですね。
とりあえず、飲み物を飲む(ブラックコーヒー。1リットルパックで100円のお買い得商品)。
これを新たなモラトリアム行動として定着させようと、今、必死です。
って、いままではコーヒーとたばこはセットだったわけですが。
それぞれがそれぞれの美味しさを引き出す的な。
しかし、そんな未練がましいことも言ってられないので、コーヒーだけを飲み、「ふっ〜」と一息つけるようにトレーニング中です。
ところで、最初の薬は2週間分なんですね。なので、先週の土曜に、先生のところに行って次に2週間分の薬を処方してもらってきました。
で、ぼくの場合、薬を飲んでもそれほどたばこが嫌いにならず割と普通に吸えていただわけですが、これは『ニコチン受容体』が体内に沢山あったから、ということのようです。
要は「たくさんたばこを吸っていた」というジャッジです。
セブンスター・ライト(ニコチン7mg)を1日25本程度吸っていました。
世の中にはもっと沢山ニコチンを摂取されている方も多いと思いますが、とりあえずぼくが吸っていた量より多くニコチンを摂取している方は、『禁煙外来』で禁煙しようと思っても、それほど楽ではないかもしれません。
まあ、吸っていた期間の違いや、吸い込む深さの違いもあるでしょうし、体質の違い等々もあると思いますので一概には言えませんが、1つの目安にはなるかもです。
とにかく、沢山吸っている人ほど、禁煙補助薬の効き目が弱まる傾向はあるようです。
とはいえ、薬を飲まずに禁煙するよりは、楽に禁煙を継続できている可能性は高いです。
最初の3日、4日は、結構いつもガムを噛んだりしていましたが、今日あたりになると、1つ、2つくらいしか口にしていません。
ガムもたくさん噛んでいると、アゴが疲れてめんどくさいんですよね…。
食べ物が美味しくなった、とか、運動が楽になった、とか、ラッパの息が続くようになってきた、とか、そういうメリット的なことは、今のところほとんど感じられていません。
しかし、1日440円を使わないでいいことに関しては、ほんと良かったな、と思っています。
もちろん、だからと言ってお金を貯めているわけではないのですが。
あと、先生いわく「街なかの喫煙所の前とか通ると、気持ち悪く感じるはずだ。なんでこんなものを吸っているのか、と思うはずだ」とのことでした。
試しに、喫煙所の中に入ってみました。
それほど嫌ではなかったですね。オープンエアの喫煙所でしたので、感じられる煙の量も少なかったからだとは思いますが。
むしろ、香ばしい、よい香りだ、と感じられました。
でも、だからと言って、吸いたくてたまらなくなる、ということはありませんでした。
繰り返しにはなりますが、ぼくなりに薬は効いてくれているのでしょう。
今度、いわゆるガス室のような密閉型の喫煙所を見かけたら入ってみようと思います。
どう感じるのか。
禁煙が進んで行くに従って感じ方も変わってくるのだとも思います。
そのあたりのデータも集めてみたいと思いつつです。
あ、ただ、1つ…。
禁煙の前からダイエットをしていたんですね。
「炭水化物はできるだけ抜き、または食べる全体量を減らす」というダイエット法です。
4か月で6キロほど落ちたんですが、今、2キロほどリバウンドしております。
美味しいからたくさん食べてしまう、ということではなく、満腹感を味わいたくて食べる量を減らすことができなくなっているのです。
やっぱり、禁煙のストレス的なことなのでしょう。
そろそろダイエットも復活させようかな、とは思いつつです。
長くなってしまいました…。
『禁煙外来』についてご興味のある方へ。
場合によっては、それほど楽にやめられるというわけでもないですが、まあ、何もないよりはやめやすいのではないでしょうか。
って、まだまだやめて12日ですけれども…。
ただぼくは、だからと言って、たばこを憎みませんし、美味しかったと思っていますし、友達でした。
なので、喫煙者の方々のことも応援しています。
今のところは、たばこのにおいも好きですし。
でもやっぱり…。
たばこはすでに高過ぎですよ…。
またレポートさせていただきます!
押忍