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一昨年の話だったと思います。
ある日、僕の主催する浜松のジャグリングサークル、「じゃぐなぎ」で練習をしている時、
サークルのメンバーではない人がふらっと体育館にやってきました。
手持ちの荷物から、クラブ(ボウリングのピンのような道具)の先端が見えていることから、
ジャグリングの経験者であることは一目瞭然でしたが。
こういう時、僕のサークルでは、
代表者である僕が挨拶に行くことになっています。
竜半「はじめましてですよね?」
??「いや、はじめましてじゃないんです。Aです。」
「A」と言う名前にとても聞き覚えがあります。
竜半「えええっ!!……もしかして、あのAさんですか?」
??「はい。」
「あのAさんですか?」と聞かれて、「はい」と答えてしまうところあたりがこの人の凄いところだと思いますが、
確かに、このAさんは「はじめまして」ではなく、
なんと、2000年のJapan Juggling Festival(JJF)で、
当時5つのボールですらやっている人が少なかった時代に、
会場内で7つのボールをやっていたAさんだったのです。(過去の記事、「JJF2000」参照。)
実に8年ぶりくらいの再会ということになります。
とは言っても、お互いに名前を知っているくらいで面識はありません。
Aさんは、JJF2000以降も東京の某サークルにちょくちょく顔を出していたようで、
同じサークルに通っている方の日記に時々名前が出てくることで、
「ああ、まだこの人ジャグリング続けていたんだなぁ」と思うくらいでした。
しかし、そのAさんが何故浜松に?
実は、数年前から就職で浜松に来ていたらしく、
まだこちらのサークルの存在を知らなかったようなのです。
Aさんのジャグリングの腕前、特にクラブの腕前は凄まじく、
「じゃぐなぎ」に所属している誰よりも凄い技をガンガンに決めていました。
巧い人が傍にいると刺激が違うのです。
ここのところ最近、僕のジャグリング、特にクラブジャグリングのレベルが向上しているのは、
Aさんという凄いジャグラーを傍で見ているからだと思っています。
また、それまで練習を一人で行っていたAさんも、
新技を開拓したり、他のメンバーに技を見てもらったりすることで、
モチベーションが高くなっているのではないかなと思います。
お互い良い刺激になっているんでしょうね。
さて、タイトルに掲載しました「雑煮ジャグリング」と言う言葉。
お正月に食べる「雑煮」というのは、
かつて、地方ごとに色々な特徴があって、
濃味だったり、柚子が入っていたり、鳥肉が入っていたり、魚介類が入っていたりしていたそうです。
ところが、引っ越しや結婚で、その「色々な特徴」が、
混ぜ混ぜになってきているそうで、今や「雑煮」というものは、各家庭でそれぞれ個性的なものになっている、
という話を何かの漫画かコラムで見た記憶があります。
ジャグリングの世界では、2000年くらいから色々な大学にジャグリングサークルができ始めました。
当初は、「関西系」「関東系」なんて言葉もあって、地域によってジャグリングに特徴があったものですが、
その頃のジャグラーが、就職をしたり転勤をしたりすることで、
各大学の特徴的な「具」だったものが、日本中のサークルに散らばり、色々なところで新しい「味」になっています。
まさに「雑煮」の味が変わっていくのと同じ理屈でジャグリングのレベルが向上していっていると思っています。
僕のサークル「じゃぐなぎ」にも、
大阪から僕、東京からAさん、そして、僕ら以外にも、
愛知や茨城の大学時代からのジャグリング経験者が所属しており、
互いに凄く刺激になっていると思います。
また、中学時代から「じゃぐなぎ」に所属していたジャグラーが、
今は愛知や大阪の大学生となり、またこちらも所属しているサークルにいい影響を与えているのではないでしょうか。
さらに、「じゃぐなぎ」には富山や北海道から静岡の学校に進学した大学生も所属しており、
彼らが就職した就職先の近くにあるサークルで、さらに彼らが良い「刺激」になるだろうと思っています。
他のサークルに遠征に行くと、何故か知り合いがいたりして、
「えっ!? お前今このサークルにいるの!?」という驚きもあったりします。
まったく接点のないと思われていた人たちが、
「えっ!? お前とお前知り合いだったの!?」ということもあったりします。
神奈川の某サークルには、大学時代の後輩が3人所属しており、
さらに「じゃぐなぎ」に所属していたメンバーも加わり、
僕の話などを肴に宴会をしていると聞きます。
こういう、「ジャグリング」という共通の趣味で魅かれあい、
こうやって、技と技のつながりだけではなく、面白い人と人とのつながりが生まれてくることも
ジャグリングの魅力の一つだな、と感じています。