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2013/09/21

気が付くとずいぶんと陽が短くなったものだ。

久しぶりに山の上でテントを張った。

空に浮かぶ雲が赤く焼けたかと思うと、あっというまに夜の帳が下りてきた。

夕食を終えてテントから出て空を見上げていると、やがてポツリポツリ

と星の姿が見え始めた。

この独特の「静けさ」は下界では感じられないもの。

不思議と心の中まで研ぎ澄まされる感覚がある。

深い自然の中にある独特の「空気」・・・。

ここには未だ太古から変わらぬ気配が漂っている感じさえしてくる。

見上げる夜空に瞬く無数の星達の輝きは、太古の光が今届いているという。

その事を考えると、「人間には手の届かない世界」の深い摂理を感じずには

いられない。

 

そして壮大な時の流れの中で、自分が生きているのはほんの一瞬である

ことに気が付く・・・。

夜空の煌めきがそっと何かをささやいているように見えてきた。

 

自然はいつも社会では教えてはくれない大切なことを自分に伝えてくれている。

 

 

 

 

2013/09/21 02:16 | yamada | No Comments