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先日、週末の郊外大型ショッピングモールにてイベントを行ないました。
小学生が対象の職業体験で、ネイリストの部門を担当しました。
事前の予約には定員を遥かに超える応募があり、
その当選倍率はかなり高かったと聞いてあらためて最近の人気職業なんだと実感しました。
内容は簡単に爪を整えた後、マニキュアを塗り、簡単なアート(ストーンを置くなど)の体験です。
20名ほど(1回につき。合計3回)の小学生が緊張した面持ちで待ち構えてのスタートです。
講師という職業柄、人前で話すことは苦手ではありませんが、
子供を相手にするのは初めての経験です。
準備した手順パンフレットも、使う言葉や表現に注意しルビをふるなど普段とは異なるものでした。
他の職業分野も一緒だったので、まとめる進行役にはプロの司会者がいて
その方が参加者を「みなさん」ではなく「お友達」と呼んでいたのでさっそく取り入れて説明をしてみたり、
といった新鮮なことばかりです。
話すスピードも意識してかなり遅く、一語一語をはっきり発音するようにしてみました。
アシスタントのネイリストが実際にネイルアートのデモンストレーションを行い、
その横で私が説明をしていきます。
可愛い色が塗られ、見栄えのする(しかし簡単な)ネイルアートが出来上がると、
見ていた「お友達」からは歓声と笑顔がこぼれます。
ほぼ全員が口をあんぐり空け、コクコクと頷きながら説明を聞いていたり、
私の小指の半分もないような小さい小さい爪に真剣にマニキュアをしていたりする様子は
普段子供に接し慣れていない私にはなんとも感動すら覚える光景でした。
低学年の子は、とにかく直球で挑むらしくそれはそれは自由な発想で、
(10本の指ぜんぶ色が違うなど)
高学年になればなるほど、統一感やバランス、仕上がりを重視し始める傾向を発見しました。
体験後に「ネイリストになりたい!って思ったお友達~?」という司会者の質問に
ほぼ全員が手を挙げてくれたことが嬉しく、
また十数年後くらいにはこの中から本当にネイリストさんが誕生したりしていて、
と思うと満たされた気分になりました。
子供のパワーって凄いです。
夏の思い出に貴重な体験をさせてもらいました。