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先日久しぶりに友達のホストくんと飲みました。彼は今の店では2年目、ホスト歴8年のベテラン?です。(なので当然役職名も付いている、ほすほす等でもたまに見るホスト業界では有名人……と言えなくもない、という立ち位置の人ではあるということを念頭に置いて御笑覧下さい。)
ところで彼には最近悩みがあるらしい。
その悩みとはズバリ同伴。幸いなことに出勤日は全て同伴が入るそうなのですが、その同伴コースがほぼマンネリ化してきた、というのが悩みなのだそうです。贅沢な悩みです(笑)
ところで同伴、しかもホストとの同伴…というと、なんというかちょっとこじゃれたお店とか、夜景の綺麗なところとか、そういうお店に(予約・支払いは自分でするとしても)カッコよくエスコートしてもらえそう、とか思っていらっしゃる女性はいませんか?
断言します。ほぼ、ないです。
ほぼ、というのは勿論お店チョイスを全て女性がするコースだと最後のカッコ良いエスコート以外はクリアされるという意味で、「あなたの好きなところへ連れてって」型だと痛い目を見ます。
例えば冒頭の彼は基本の性格がネガティブなゲーマーでオタクなので、自分チョイスの同伴だとゲームセンターかカラオケ(アニメソング縛り)の2択。最初からそうだと分かって許してくれる懐の広い女性ならいいですが、通常の女性ならご免こうむりたいところでしょう。
ちなみにわたしも一度彼が新人の頃、同伴ノルマが危ういということで一度彼の同伴を経験しましたが、今回話を聞いてなんと8年経っても全く変化していないコース設定にいろんな意味で衝撃を受けました。
ゲームセンターでもクレーンゲームだとまだ可愛いのですが、わたしの時は当時流行っていたバーチャファイターの対戦ゲームを彼がやってるのを延々眺める、以上。現在は別なゲームをしているそうですがおそらくお客様は放置でしょう。
そしてこれが彼の損なところなのですが、本人はオタクであることを必死に隠して見た目をチャラく明るくしているので、外見と内面で、ものっすごいギャップが生まれてしまう。多少のギャップなら「あら、彼って意外と子供っぽいんだな」なんて思えるけれど、さすがにアニメ縛りで2時間とかのカラオケに付き合わされる女子は悟る。これが素なのだ、と。それで愛せるのは、おそらくよほど心が寛大か、同好の志に限られてくるのではないでしょうか。
でも彼はお店の看板ホストの一人。つまり売れてる。なのに、同伴は……という評判が某掲示板に書き込まれてしまい、現在必死で営業中です。
つまり、ホストとの同伴に過剰な夢を見てはいけないということなんだろうなあ、とラーメンを食べながら嘆く彼を見てしみじみと思った夜でした。