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お前本当に才能ねぇな!辞めちまえよ!
もし↑こんなような事を誰かに言われたらどう思いますか?
酷い事言うなぁ
ムカつく
最悪
とまぁ、良い思いはしないと思います。
いつだったか…
『芸人○○。後輩芸人に対してのダメ出しが酷すぎる』
というような記事を見ました。
僕ら声優の世界でもそうですが、先輩という存在は色々なアドバイスをくれたりダメ出しなどをしてくれたりするありがたい存在です。
その記事に書かれていた先輩芸人さんは、どうやら言葉がキツかったらしく、その先輩芸人さんが後輩芸人さんを叱っている光景を見かけた他の芸人さんが…
『アレはアドバイスでも何でも無い。もはやいじめだ!』
と思ったという事なのです。
僕は文字でその記事を見たのですが、文字だけで見ると確かにその先輩芸人さんはちょっと行き過ぎてる感じだったし、ちょっとキツい物言いだなぁ…というような感じでした。
しかし…
本当の所はどうなんでしょうね?
ここから先は少々僕の深読み的主観が入る物言いになるかもしれませんが何卒ご容赦くださいませ。
芸能界とは厳しい所です。
『そんな程度の芸じゃ芸能界じゃ生きて行けませんよ。』
…というアドバイスを怒るという形でわかりやすく伝えたのかもしれないんじゃないかな…なんて思ってみたりもするわけです。
何も怒らなくてもいいじゃん
なんて思う人もいらっしゃるかもしれません。
確かに怒らなくてもいいとも思います。
しかし…
何度も同じようなミスをしている後輩には怒る位に感情を出して説教しないとわかってもらえない…という時も多々あるような気がします。
何度もミスが許されるような世界ではありません。なので短時間で理解してもらう必要もあります。ゆっくり頑張って行こうね…なんて悠長な事を言っていられるような業界では無いですし、今日のミスは明日にはちゃんと直っていてもらわないと困るような世界だと思います。その座を取って変わってやろうっていう若手が沢山目を光らせているわけですからね。
後輩を叱る事ができる先輩っていうのは、自分も同じような経験をしてきたというプロセスがありますし、そんな事をやっていたら本当に良くないっていうのがわかっているから叱るわけで…
怒りたくて怒ってる人なんてそんなにいないと思います。
自分の事務所の後輩なのであれば尚更キツくあたってしまうかもしれませんね。その後輩だけの問題ならまだしも、事務所全体の問題にもなりかねませんから。
怒られるという事は、その先輩とその後輩に実力の差があるからこそ成立する事件なわけで、その後輩がその先輩に近い実力、またはその先輩を上回る実力を持っていたら先輩から怒られる事はまず無いわけですから怒られた後輩はやはり自分の実力の無さを真摯に受け止めて精進しなければならないと思います。
百歩譲ってそれをいじめだと感じたとしても…
ソレを跳ね除ける位の実力を身に付ける努力をし、現場で良いパフォーマンスを提供し続け、その先輩にいじめ甲斐がねぇなと思わせる位にならないといけないと思います。
売れちまえばそんな事は殆ど無くなるわけですからね。
今に見てろよ… 絶対ぇにおめーを超えてやるぜ!! そん時は覚えてろよゴルァ!!
ヽ(`Д´)ノ ヤッテヤンゼ!
的な感じでテンション頑張ればいいんじゃないでしょうか。
何を持ってその先輩を超える超えないっていう話は別として、ある程度売れっ子になってきた時にこんな事を思うのではないでしょうか…
あの時、怒られてなかったらここまで来られなかったかもな…
…って。
その時に初めて…
先輩!あの時叱ってくれてありがとうございます!
なんて思うのではないでしょうか。
先輩というのは損な役回りですね(笑)
ただ、怒られた後輩全員がこの気分を味わえるかと言ったらそれは無理かもしれません。売れるというのは物凄く難しい事だからです。
志半ばで廃業してしまう人もいるでしょう。そういう人にとっては…
くだらねぇ世界だったな!
うるせぇ先輩から離れられて良かったぜ!
辞めてよかったぜ!
なんて思うかもしれませんけどね。
何にせよ、自分より結果を出している人の意見はどんな物言いだろうとちゃんと聞くべきなんじゃないかなって僕は思います。
芸人さんの話に例えましたが、これはそのまま声優の世界にも言える事です。
狭い世界ですし、声優という職業に就いている人口もそう多くはないですから…先輩のアドバイスというのは非常に貴重かつ重要なものです。お金を払ってでも聞く価値があるものだと僕は思います。
怒られたら嫌だなー?
いいじゃないですか(笑)
どんどん怒られましょう!
ヽ(*´∀`)ノ ヘヘヘ
自分に対してそんなに感情的になってくださる人間って周りにいますか?それだけ自分の事を見てくださってるっていう事を幸せに思いましょう。
言ってもらえるうちが花
なんて言葉がありますが、まさにソレです。
最近は人間関係が面倒臭いなどというような事を言う人達が増えてきたような感じではありますが…
面倒臭いって事の中に新たな発見があるのではないでしょうか。
ソレを避けたらなかなか成長は無いような気がします。
頑張りましょう☆彡
はーい!
ヽ(*´∀`)ノ