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学生時代に所属していたサークル、合唱団の同期と後輩の結婚人前式と披露宴がありました。
避暑地の那須高原です。
今回、人前式の入退場演奏で歌わせていただくということで早めに那須入りしました。
ガーデン人前式のためマイクありでした。
オルガニストの方は毎回、この会場では弾いている方だそうでとっても穏やかな素敵な女性。我儘をきいていただき何度も合わせをしてくださいました。
プランナーさんがおっしゃるには、いつもは音楽事務所に発注している歌い手を新郎新婦の友人ゲストがやるのは初めてのことだったみたいです。
私は、聖歌隊を持ち込むのは音楽関係者内ではよくあることだときいていたので
「あ、、そうだよな…歌手が友人にいるにしても、ぜひこの人の歌で入場したい!とか、ぜひ歌わせてくれ!とかない限り、式場のオプションだよな…色んな手配があるのに」と。
同期がガーデン側から観て聴いた感想は「ああ聴くと、自分の式のときもウイカに頼めばいいのか!てなるよ。
だって、全然知らない人に歌われるよりは知った人の歌声のほうがいいし、ただでさえ緊張してるし、少しは和らげるじゃん?」と言ってくれたのです。
実際、新郎は一歩一歩進みながら小声で私にむけて「ニヤニヤするなし!」と嬉しそうに言ってましたから。きっと肩の力は和らいでいたでしょう。
あと、披露宴での余興もさせていただきました。
新郎がピアノ伴奏をする…となったら普通は新婦が歌うのに、なぜか私が歌うという。
余興の紹介を後輩である新婦がしてくださったのですが
「結婚式では是非とも歌っていただきたいと、ウイカさんにお願いしました。新しい門出の意味をもつこの曲で。そして、新郎はピアノが趣味なのですが、歌っている姿はたくさんみてきたけど、ピアノを弾いている姿はほとんど見たことがないので…
なので余興というよりは、私の我儘で、私のために演奏していただくようなものです。」
それを聞くと、ホンマにこのかわいい後輩のために心をこめて歌っちゃる!新郎も愛こめて弾けや!と心のなかで叫んだのですが…伝わっていればいいなぁ。
新婦から「私の夢が叶いました。歌ってくださってありがとうございました。」と帰り際に言われて…私のほうがありがとうございました、でした。
結婚式は一度。その思い出に私の歌が関わることができるのは歌手としては本当に幸せなことです。
ぜひ、式入場で歌わせてほしい!と言い出したのは私からだったのでお開きの際にプランナーさんへ
「我儘をきいていただいてありがとうございました」とお伝えしたところ
「実は、いつもお願いしている歌い手の方々よりも素敵で、こっちと契約したいね…と言ってたくらいなんですよ。こちらこそありがとうございます。」と言っていただけて
「私でよければぜひ、歌いますよ!」というものの場所が遠いことを忘れていた私。
自分が週末歌わせていただいてるブライダル聖歌隊も、見ず知らずの新郎新婦お二方、参列者のみなさまに「祝福の祈りの歌だった」と印象に残る賛歌をお届けしていきたい、と強く思ったのでした。
そして、那須は素敵な場所で…
東京からは少し遠いですが…
小旅行がてらでも歌えるものなら歌いたいなぁ…と思いました。