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こんばんは、酒井孝祥です。
居酒屋などで、お芝居のポスターが貼ってあったり、チラシが10枚くらいの束になったものが、紐でぶら下がっているのを見たことがありますでしょうか?
そのお店のバイトや常連客がお芝居の関係者で、ポスターを貼ったり吊りチラシを置いたりするケースも多いかと思いますが、劇団によっては、エリア担当を決めて、片っ端から飛び込みセールスのごとくにお店を巡ることもあります。
しかし、お店からしてみれば、特にメリットもないことで、仕込み時間や営業時間に来られても迷惑になることがあります。
飛び込みで入っても、凄く冷たい態度で断られることも珍しくありません。
時間をかけて、精神的に辛い思いをしてまでチラシやポスターを撒いたところで、はっきり言って、その効果で実際に来客数が増えることは、ほとんどないかもしれません。
しかし、今昔舞踊劇では、この様なチラシ撒き作業を東京・山梨において毎年行っております。
山梨の公演会場である甲斐善光寺さんの周辺では、お店お店でポスターが目に入る程にご協力をいただいております。
あまり直接的な効果が期待出来ないにしても、毎年チラシが目に入れば、見た人には、公演に対するある種の親近感が生まれ、地元に密着した公演なんだという印象も残ることでしょう。
「また今年も今昔舞踊劇の季節がやってきた。」
地元の人にそう思っていただくためにも、地道な作業を積み重ねていくことが大切です。
なお、僕自身は先日、公演の会場とは離れているものの、東京で小劇場が集まっているエリアのお店を回りました。
さすがに劇場近辺だけあって、ほとんどのお店が気持ち良くチラシを受け取って下さり、とても幸せな気持ちになりました。
快く置かせてもらえるお店の方が、お客として行きたいという気持ちにもさせられます。