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2013/08/08

つい先日、生徒さん達がお食事会を開いてくれました。
幹事の方が声をかけ、元・生徒さんも現・生徒さんも混ざっていらしてくれました。

こういう機会はたびたびあるのですが
本当に嬉しいもので、私も本当に楽しみです。

普段の上下関係が少し外れ、みなさんの本音トークを聞くこともできるし
何より世代や過ごしている環境の違う方々のお話は興味深く新鮮です。

そんな中でまたまた新しく気持ちを引き締める発見がありました。

ある生徒さんが「先生、ぶっちゃけで聞いていいですか?」と。
大歓迎で聞くと、
授業中に近寄ってその技術を見ていて、何も言わず立ち去るのはどういう意味なのか?と。
それを聞いた他数人の方も「あ、それ私も知りたい!」となりました。

状況として説明すると、
複数の生徒さんが技術をしている授業中、私はウロウロとその様子を近寄って見回っているのです。
もちろん注意すべきは注意したり、褒めるべきは褒めたりしながらです。
その際チェックした方全員に声かけするということはありません。
ある程度見て次の方のもとへ移動したりします。

その状況を、その生徒さんは「スルーされた…」と感じたことがあるそうです。
そしてその「スルー」は良い意味ではなく、
下手くそな技術を見て呆れたに違いない、と思ったりするそうです。

これには正直私も驚きました。
スルーしたのは、多くの場合は特に注意すべきことのないきちんとした技術である時です。
私の気持ち的には「よしよし」です。

かたや注意が必要な技術も見つけます。
その際は大抵その場で声をかけるのですが、
たまに声かけを後回しとすることがあります。
この場合のスルーは、注意すべきタイミングを待っているためです。
より理解を得られるタイミングというものがありますし、
もしくはベストな指導の言葉を考えている最中ということもあります。
ひとまず保留として、他の生徒さんの技術を見に移動するわけです。
気持ち的には「う~ん、なんて説明しようかな…」です。

そして、間違う生徒さんに対して
呆れて無視をするということは決してありません。
というか、気になってしまってむしろ出来ません(笑)。

驚きながらも、こういった釈明をしたところ、
生徒さん達は安心したり逆に感激したりしてくれた様子で一安心しました。

あらためて見る側と見られる側のギャップを感じた出来事でした。
お互い「そう思われていたのか」という軽いショックもあり、
これまた良い刺激です。
その生徒さんがしょんぼりしている様子が目に浮かぶようで
申し訳ない気持ちにもなりました。

教室の中だけでは決して気づくことのないことも
こうしたお食事会の場に招いていただいたことで気づき、今後指導の参考になりました。
一人だけでない生徒さんが共通して思い煩っていたということに、
呆れているように見えたらしい自分の行動に、
思いもよらなかったとはいえ反省しきりです。

気をつけているつもりでも、やはり難しいなと思いつつ
この与えられた機会に感謝です。

2013/08/08 05:37 | makiko | No Comments