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こんにちは、酒井孝祥です。
オムニバス形式での上演のメリットの一つとして、各々のスケジュールの都合で、稽古日に全出演者が揃わなかったとしても、その日来ている役者だけで出来る作品をガッツリ稽古出来るというものがあります。
しかし、そうであったとしても、都合よく、1つの作品に出る役者が100%揃わないということはあり得ることで、代役をたてて稽古することも必要となります。
代役で稽古する場合、出来るだけ、本役とキャラクターが近い人が入るのが望ましいです。
他の本番などと重なって、なかなか稽古に参加出来ない役者さんがいる場合、その役者さんの役を誰が代役で稽古するのかを決めておいて、代役をする役者の方でも、ある程度段取りや台詞を覚えておくと、稽古はスムーズになります。
今回の公演の演目の一つに、2年前に僕が芯の役を務めた作品があるのですが、今回僕はその役をやりません。
そして、その役をやる役者さんが、ご自身の劇団の都合でなかなか稽古に参加が出来ない状況になると、自然に過去に同じ役をやった僕が代役で稽古することになります。
代役で稽古するときは、本役で稽古するよりもリラックス出来ます。
たとえ稽古で失敗しようとも、実際に出るのが自分でないならば、余計な気負いは持たずに済みます。
ですから、おもいっきり出来ます。
そして、過去に自分がやった役であると、多少文言は違っても、台詞の流れが入っているので、台本を持たずに済み、台本の文字をおいかける作業に気をとられることなく、芝居に集中出来ます。
もしかしたら、本役で稽古しているときよりも、むしろ代役で稽古しているときの方が、充足感を得られることも、時にはあるかもしれません。
もちろん、万が一、本役での出演者が突然に出られなくなったようなときは、稽古で代役をやっていた役者が出演することになるという意識も、常に持っておく必要があるかと思います。