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皆さん、こんにちは。めっちゃ暑いですね。トンガに慣れきった自分、この暑さは堪えます。知ってましたか?トンガ人を始め、多くの南太平洋の人たちって、暑さに弱いんですよ。なぜなら、暑い時は動かないから(笑)熱中症のニュースが飛び交っていますが、くれぐれもお気をつけ下さい。
さて、そろそろ帰国記を閉めないといけませんね。
前回は、オセアニアに慣れ親しんだ日本人が都会に放り込まれてキョドってるところまででしたが、寒い冬まじかのオークランドで気候的にも精神的にも凍える一時でしたが、ようやく知人と出会えました。
実は、最初の予定(まだトンガにいる時)は、NZに研修に来ているトンガ警察音楽隊隊長さんが時間を割いてくれるはずでしたが、連絡が取れず…。で、オークランドの北(ノースショアという場所)で楽器卸問屋を営み、世界的に有名なユーフォニウム奏者の友達のところに行くか?という話もありましたけど、結構離れてるし、時間もグダグダだったので、ネット上で軽く挨拶程度で、結局そのトンガ人のお宅におじゃますることになりました。翌朝6時には空港にいなければいけませんでしたからね。
というわけで、トンガ人に出会ってようやくホッとしました。会話が英語とトンガ語のちゃんぽん。ま、そのうち僕がそんなに喋れないので英語に移行しましたけど。
彼は、NZの鉄道会社の運行マネージメントなどを担当する人で、会社の本部で指揮をとってるそうです。そんな彼ですけど、車に乗って20分かけてうちに戻ると「スズキ!おつかれ。よく来たな!」ととりあえずビールをたくさん準備してくれて、それから3時間ほどひたすらテレビを見ながらビールを飲みまくり。このへん、トンガ人ですねぇ、全く。彼とは仲が良かったわけではないんですけど、友達というか、「知ってる」程度なんです、実は。3年前学校のブラスバンドのNZツアーに同行した際、オークランドでの演奏会で何度となく一緒になり、ちょこっと喋った程度だし。ホームステイも別のトンガ人の家族でしたから。その後はフェイスブックでコンタクトがあったという感じ。でも、そんなこと感じさせず、とても暖かい一時でした。こういうトンガ人のホスピタリティーは最高です。
で、もう夜遅く、12時頃になって彼が「今から高校生の息子を迎えに行くけど、来るか?」と一緒に出かけまして、その行き先はボールパーティー。日本では馴染みないですけど、ハリーポッターで男の子たちが女の子のパートナーを探して、一緒に参加するダンスパーティーのシーンがありましたよね。あれです。恐らくイギリス系の習慣なんでしょうね。トンガの学校でもありました。普通は学校が他校を招待して、学校交流会的な意味合いを持つものが多いのですが、その時は、女子高主催で、学校を招待するのでなく「リアルボーイフレンド限定」というもの。ボーイフレンドがいなかったらどうするんでしょうね(笑)。そんな学校行事が真夜中まで。日本では考えられない。めっちゃ楽しかったみたい。僕はめっちゃ眠かった…。自宅に戻り、またビールを飲んで就寝。トンガ人が人を招待したり、客を泊めるとき、たいてい客室があるわけでもなく、彼らの子供の部屋とかを準備してくれるんです。僕が止まった部屋は、下の小学生の女の子の部屋(が一番きれいだったらしい(笑))。その子が兄の部屋に眠ってたので、兄はリビングに寝袋で寝てました。ゴメン。
翌朝は5時半起き。で、サクッと準備して空港まで送ってもらい、彼とはここでお別れ。別れ際「またNZに来ることがあったら、絶対連絡しろよ!今回は、あんまりかまってやれなくて悪かったな」と。いやいや、十分過ぎますよ。ありがとう。
空港に預けた荷物を受け取り、いよいよ日本行きの搭乗手続き。ま、サクッと、滞りなく。でも、さすが日本行きの飛行機、日本人だらけ。こういうところでよく見かけるんですけど、日本人旅行者は日本食コーナーにたくさんいるんですよね。そんなの日本に帰ったらもっと美味しいのが、普通に食べられるのに…。そして言うんですよねぇ
「ウワァ!うどんとか久しぶり!」
というか、数日の旅行なんじゃないの?????いつも疑問に思うシーンです。僕は、ソロモンの時、オーストラリアでラーメン屋に入ったら、麺はラーメンっぽい、汁はうどんっぽい、なんとも言えない物を出されて、「やはり日本食は日本で食べるべし!」と思っているので、不思議でなりません。僕の朝食はSubwayのサンドでした。
搭乗口に移動するとき、車椅子で押されているおばさんがいまして、何やらトンガがなんとかかんとか言ってたので、「トンガ語でしゃべるのもこれが最後かな?」と喋りかけた所、かなり驚かれました。「なんで???日本人っぽいけど、なんで喋れるの??私の娘なんかトンガ語喋れないのよ!」と車椅子を押してる女性を笑ってました。「トンガの○○高校と△△高校でそれぞれ3年と2年半教員してた」と言ったら、まさかの卒業生でした。これで、トンガとはお別れですね。飛行機の中は日本人だらけ。アナウンスまで日本語。ものすごい違和感を感じます(笑)。そして、添乗員さんがやってきて英語で聞かれる。なぜ?????睡眠不足だったから思いっきり寝ようと思いましたけど、朝8時半発、夕方4時着。ここで思いっきり寝たら、日本に帰って全然眠れなくなる…。という事で飛行機の中では映画に没頭。3つか4つ立て続けに。添乗員さんが来ると「レッドワイン、プリーズ」結構飲みました。前晩から飲みまくりだな…。今回も3人がけですけど、真ん中は空席。その向こうはどうやら韓国人か、中国人。話しませんでしたけど、それ以外の席は日本人ツアー客がぎっしり。あ、僕は一人だからか。得した。そして、機内食。「フィッシュ or チキン」と聞かれたので「フィシュ」と答えると「ソーリー、ノーフィシュ…」。なら、なぜ聞くのだろう????このやりとり、実はこれで3回目(笑)
そんなわけでいよいよ日本上陸。まるまる3年ぶり。すべてが日本語でやり取りされる環境に不覚にも驚いてしまった…。
成田について、次はそこから福岡へ更に2時間。もう飛行機はしばらくいいや…。何人かはNZから一緒っぽい人でした。国内線でパスポートを出したら「いりませんと」返されました(笑)。で、搭乗手続きでチケットを係員に渡すと、「チケットが違います…」と。「えっ!?NZで搭乗手続き済ましてるんですけど」と答えると、そこはANA専用の搭乗口で、実は他の搭乗口に行かないといけなかったらしい。でも、チケットはちゃんとしてるので、もちろん通れましたけどね。最後の国内線は、ちょうど非常口付近の窓側。僕の前は窓側ですが、前が非常口に当たるため座席そのものがなし。隣も誰もいない。超快適、のびのびの2時間でしたが、国内線はなんもないんすね。かろうじて機内ラジオ。もっともほとんど寝てましたけど。
というわけで、福岡へ到着。姉が迎えに来てくれてまして、そこから更に2時間ドライブ…。もう、ホントしばらく乗り物はいいです…。あ、その前に博多中洲の屋台街で帰国最初の食事は博多ラーメン。おいしゅうございました。
ちなみに、「日本に帰ってきたなぁ〜!」と心底感じたのは、福岡空港を出て、駐車場へ向かう横断歩道での「通りゃんせ」。ものすごく実感しました。ラーメンよりも。
そんな訳で、帰国記終了。
もうじき2ヶ月ですが、ただいま、オフィス通いが始まり、日本人になる練習中です。初めてのオフィス生活。1日8時間座りっぱなしは、もう耐えられません…。日本人になるのは大変です。