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2013/06/03

 

一時の春が訪れたものの、

ずーーーーーっと雨、雨、雨で

寒ーい今年のトスカーナは本当に変です。

「まるで11月みたいな気候だよね、、、

キノコでも生えてるんじゃないの?」

の一言で、

友達と意気投合。

幸いな事に、この週末だけ!

太陽が姿を見せてくれて、

私たちは森の中へと潜入して来ました。

 

 

本格キノコ狩り初めての私と子供達に同行してくれたのは

フンガイオーロと呼ばれるキノコの達人リーノさん。

まずはじめにと、

それぞれの体格に合わせて棒を選び、

子供達には、わざわざ刺が刺さらない様にと

ナイフで綺麗にしてくれています。

そんな作業をしながら、

 

「大切なことを言っておく。

森の中にはマムシがいる。

自分が足を置く前に、

必ずこの棒で叩くんだ。

マムシの近くを叩けばマムシはビックリして逃げる。

マムシは触らなければなにもしないから。

万が一マムシを叩いてしまったら、

マムシはこの棒を狙う。」

 

危険はマムシだけに限りませんが、

こんな一言で私をはじめ、子供達もシャキッとするのですね。

 

 

棒とかごを持って、

路のない、本当の森へいざ出発!

みんな棒で地面を叩き草を分け、

マムシは木の上にもいるので、

倒れた枝をくぐるにも棒で叩きながら、

ズンズンと山を、崖を登ります。

緊張感いっぱいで筋肉も張って来た頃、

 

 

あれ?

黄色い枯れ葉???

 

と、思わせるのはフィンフェルリ。

 

 

普段から、

「キノコはぜっっったい触っちゃダメ!!」

と言われているうちの子達、

初めてのキノコの収穫、大興奮です!!

 

 

調子づいた子供達、

次々にいろんなキノコを探し出します。

 

 

が、

リーノさんは

「触らない」

の一言。

毒ではないけれど、

食べないものなら触らない、

私たち人間に必要のない物でも、

森はそれぞれが共存して成り立っているので、

むやみに触ってはいけないのです。

 

ところで私、

キノコは薄暗いジメジメした所に生える物だとずーーっと思っていましたが、

光と温度と高度がないと育たないんですね。

森をかき分け登った先の、

開けた所にこそ本物のキノコがある。

神秘ですね〜。

 

 

一度山を出てお昼ご飯。

採ったばかりのキノコのフェットゥチーネ。

採るのも大興奮ですが、それを食べるのはもっと大興奮。

最高の一品です。

 

勢いで、午後は場所を変えてまた森へ。

少々(ハッキリと?)疲れが見えて来た子供達にリーノさん、

「これ、昔の人たちは何に使った知ってる?」

と、樫の木から落ちた実が乾いたものを拾い上げ、

ささっとナイフで削ると

 

 

「この辺には乾かして吸うと甘くて美味しい葉っぱもあるんだよ。

吸わない方がいいけどね。」

と、パイプを作って遊んだり、

 

 

炭作りをしていた場所で

どのようにして炭を作っていたかを見せてくれたり、

太陽の見えない森の奥で、

苔を読んで方角を知る方法など、

キノコだけじゃない森の発見をいろいろと教えてくれました。

そして私に、

「ただ森に入ればいいんじゃないよ、

その森を必ず知らなきゃいけないよ。

自分が知れば、森は必ず教えてくれるからね。」

と、何度も言い聞かせる様に。。。

 

 

おしゃべりに夢中になっている私をよそに、

長女のかごにはこんなに!

子供は学ぶのが早いですねぇ、さすが!

 

 

今回の私たちの取り分。

 

 

中途半端な気温と長引く雨で

すごいグラデーションの丘陵があちこちに。

 

 

帰り道。

こんな大きな雲がみえるなんて、

やっぱり明日も雨でしょうか。。。

 

 

 

 

 

2013/06/03 10:22 | emiko | No Comments