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5月も終わりに近づいて、そろそろ尻に火がついてきた頃にこのコラムを書くわけですが、どうも最近意欲がわきません(苦笑)
こういうときは、連載物に限ります(爆)。
というわけで、久々にこれをお送りいたしましょう。
忘れた頃にやってくるストリップのネタですが(原爆)、時系列的には昨年11月に書いた1995年時点から再開する形になるかと思います。
さて、私がパソコン通信で開設していたストリップファンの集まり(BBS)ですが、参加しているメンバーはおおむね2つに分かれていました。
片方は、特定の踊り子の「追っかけ」をやっている方々で、BBSでも主導権を握っていた皆さんでした。
そしてもう片方は、特定の踊り子にのめり込むことはなくストリップそのものを楽しんでいる、いわゆる「一般客」の皆さんでした。
別の表現をするなら、前者は「踊り子ファン」で後者が「ストリップファン」と言ってもいいかもしれません。
さらに細かくいえば同じ「ストリップファン」の間でも、ストリップを「風俗」としてとらえる人と「choreography」として理解する人と分かれていたかもしれません。
そして私自身はといえば、「ストリップファン」でストリップは基本的に「choreography」と考えていましたが、「風俗」としての一面も否定しないというのが、当初のスタンスだったと思います。
しかし、BBSの主導権を握っていた「踊り子ファン」の皆さんとの交流が深まるにつれて、私の考えも変わってきてしまったようでした。
それにつれて、BBSは「踊り子ファン」のほぼ独壇場と化した感があり、「ストリップファン」の肩身が狭くなってしまったのではないかと思っています。
といいますのは、「ストリップファン」は自分の楽しみが最優先ですが、「踊り子ファン」にとってはそれ以上に踊り子のことを優先する傾向が強く、踊り子が不快に感じるような楽しみ方を否定することが、しばしばありました。
そのため、自分の楽しみ方を否定された「ストリップファン」の多くは「沈黙」を選ぶようになり、ますます「踊り子ファン」の勢力が強くなっていったのでした。
今振り返って思うに、「ストリップファン」と「踊り子ファン」はどちらもストリップ劇場からみれば「客」には変わりないのですが、そこに求める楽しみが異なるために互いに反目しあうことになってしまったのかもしれません。
それでも、劇場の中ではそれほど露骨な対立はなかったと思うのですが、ネット上のBBSという場で図らずも、両者の対立の構図が露呈してしまった感じでしょうか。
今では私はこういう場(BBS)を設けたことが、そういう「対立の場」になってしまったことを、率直なところ後悔しております。
とまあ、暗い話になってしまうのであまり書く気が進まなかったのですが、なんとか次回で締めくくりたいと思います。