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2013/05/27

昨年の春、歌劇団の養成所へ3年間通ったのち修了したが、修了生からの推薦入団者からは残念ながら選外となっていた
その歌劇団への所属を第一目標に、その年の一般試験は受けるのをやめ、一年間自己修行することに決めたのだった
来期の入団試験まで一年間、何を伸ばすか、何を強みにするかを考えあぐねた結果、

歌唱力の向上
身体つくり強化
舞台演技の基礎をもう一度積むこと
テキストの読み取る力をつける

などがあげられた
よって、20年所属していた子役劇団で有名な俳優養成所の最高峰クラスである全日制クラスに通わせていただいた

演技の他に、ジャズダンス、バレエ、ミュージカル歌唱、パントマイム、太極拳、殺陣…様々なレッスンカリキュラムを毎日こなした
若いころは、若手の映像演技女優、あわよくばアイドルなんていう夢があった私が、この歳になって10代から30代までのクラスメートがいるクラスで一緒になって受けている状況が、
実は自分自身の目標軸をぶれさせてしまうこともあり
肉体疲労や声楽との発声切り替えができず無理をし、喉を壊すこともあり毎日が苦痛で仕方ない日々だった

その度に、声楽の先生には「あなたの第一目標は声楽家としてやっていきたいんじゃないの?」という喝によって引き戻されていた
声楽家としてコンサートや舞台の機会もいただきながら、こんなことをしてる場合なのか…とマイナスに考えながらも舞台役者としての勉強をし続け、その俳優養成所も修了した最近になってようやく身体の変化に気がついた

声楽の負担になる…と思っていた舞台発声やミュージカル発声が実は歌声と身体をつなぐ軸になりつつあったこと

先日の歌劇上演中には気がつかなかった

昨年の冬に歌ったアリアを今期の試験で歌うことになったのだが…
身体が鳴る感覚、息の操り方、自分の身体から離れていく感覚が自身でも驚くほど分かるのだ

全日制クラスのカリキュラムや舞台演技での訓練は、少なくとも私の舞台人としての身体を強化した
昨年から師事する師匠には「技術はあとからついてくる。テキストの読み方、表現力で自ずと技術がついてくる!」と教わり続け、その言葉がようやく理解できた

そんなことを実感できた今期の入団試験を昨日受験してきた
結果は後にわかるが、どうであれ自分に気づけたことが嬉しい

2013/05/27 11:20 | uika | No Comments