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2013/04/21

4月も、早くも3分の2が過ぎてしまいました(苦笑)。

私事ではありますが、このたび転勤し新しい職場での生活が始まりました。
3月までの職場とは違って、男ばかりではありますが雰囲気も明るく、自分を取り戻しつつあることを実感しています。
また、先日母方の祖母が99歳で亡くなり通夜・葬儀などあって、その点でも忙しくてコラムに手が回らなかったことをお許しください。

さて、この数ヶ月の間は、ライター仲間のたかはしういかさんのステージを、いくつか拝見することができました。
そこで、その観賞記録をこちらで書かせてもらおうと思いました。
もちろん、ういかさんご本人も承諾済みです(笑)。
ういかさんは、歌だけでなく演劇やパントマイムなども手がけていて、これらはまさに「choreography」と言うべきものです。
よって「番外編」ではなく、本編として今回のコラムを書かせていただく次第です。

3月16日には、東京は赤坂のジャズバー「杜のうた」で、ミニオペラライブがありましたので、こちらは夫婦で鑑賞させていただきました。
こじんまりとしたジャズバーでオペラというのが、なんか新鮮ですよね。
当日会場に到着すると、なんとういかさん自らお出迎えしてくださいました。
昼食付きでなんと3000円という、破格のコストパフォーマンスを誇るこのライブ、しかも最前方の席でしたので、これは実にこたえられません。
なにしろ、わずか1メートルばかりの距離で、ういかさんはじめとする歌手の皆さんの、生の歌が聴けるのですからね。


今回のメンバーは、歌手3人とピアニスト1人という構成で、歌手はソプラノのういかさんにテノールの佐藤慈雨さん、そしてバスの吉田拓人さんでした。
佐藤さんは、昨年3月に見たオペラ公演の「リタ」で「自由だ!」と日本語で叫んだ、リタの夫を演じていた人で、今回は進行役も務めていました。
また吉田さんは「拓人(たくと)」のお名前通り、本業は指揮者だそうです(爆)。
なおピアニストは、現役音大生の石川花蓮さんでした。
ライブは2部構成で、1部・2部とも最初にオペラのとあるシーンを再現した寸劇が演じられ、そこから歌に入っていくのですが、ここでういかさんの演技力が生き、アドリブとは思えない絶妙な受け答えを見せてくれました。
歌の方も、オペラ歌曲だけではなく日本の歌もしっかり歌いあげていましたね。
個人的に印象に残っていたのは、佐藤さんの「フニクリ・フニクラ」で、途中でなぜか歌詞が「鬼のパンツ」になってしまいました(原爆)。
(「鬼のパンツ」は「フニクリ・フニクラ」にコミカルな日本語の歌詞を付けたもので、NHKの「みんなのうた」でも放送されていたのです)
「リタ」でも笑いを取っていた佐藤さん、さすがこちらでもしっかり笑いをとっていきましたね(笑)。
今回初めての試みだったそうですが、今後もぜひ続けてほしいと思います。

 

そして4月6日には、雨の中代官山の「シアター代官山」に出かけてまいりました。
ここはかの「劇団ひまわり」の本拠地で、その専用劇場が「シアター代官山」というわけです。
こちらでは、ういかさんは「Bouquet-たえまなくねがうしあわせに-」と銘打たれたお芝居に出演していたのです。
タイトルから想像できるかと思いますが、舞台は結婚披露宴会場となったとあるレストランで、その披露宴を巡って起きる様々なトラブルに、頭を抱えながらもなんとか披露宴を成功させようという、ブライダルプランナーたちの奮闘ぶりをコミカルに描いたものでした。
ういかさんが演じていたのは、そのブライダルプランナーにスタッフの1人で小道具係の「戸川」さんでしたが、なんと披露宴の演出で派手な衣装で踊るシーンもあり、ういかさんの持ち味が実によく出ていたのではないかと思います。
こちらは撮影禁止ということで、写真で雰囲気をお伝えできないのがちょっと残念ですが、参考までに昨年の12月14日に同じシアター代官山で観賞した、パントマイム発表会の写真をご紹介してしまいましょう(笑)。

それにしても、ういかさんの「引出し」の多さには本当に驚かされます。
歌ってよし、踊ってよし。演じてよし。
そのうえ、しゃべると笑いも取れる(爆)まさに「マルチタレント」という表現がぴったりの人だと思いました。
そして、これほどの人材がJunkStageのライター仲間のお一人であることは、大変すばらしいことだと思います。
というわけで、これをお読みの皆さんにも一度ういかさんの舞台をご覧になることを、お勧めしたいと思います。
伸びゆく「初花の芽」が花を開かせるまでを、見届けようではありませんか。

2013/04/21 10:14 | yamane | No Comments