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日本では桜がキレイな季節で羨ましい限りです。
年中常夏の南国とは違って、四季がある日本はやっぱり素敵だなと思います。
日本を離れてみて初めて気付く日本の素晴らしさを改めて感じる日々です。
そんな南国の駐在員の妻たちは、日本の春を少しでも演出しようと頑張っております。
桜の金粉をのせた抹茶シフォンケーキや桜のミルクプリン・・・みんな春を感じるお菓子つくりに精を出しています。
異国の地に暮らすようになって、お料理や部屋の小物で季節感を出すことが上手になった気がします。
先日日本のお友達と話をしていて、駐在員というものに対するイメージを改めて実感させられました。
友人いわく、「ホテルのランチやアフタヌーンティー、服や靴のオーダーをする生活をしていて夢のような暮らしで悩みなんてなさそう」だそうです。
けれど、実際に異国の地で暮らすということは、いつも外国人でいるということです。
そして、私たち日本人の駐在員は特にお金を持っていると思われています。
実際お金を持っていなくても、発展途上の国からしたらどうしても日本人=お金を持っているという先入観を感じてしまうようです。
だから常に危険と隣り合わせです。
ひったくり、スリ、強盗、空き巣、強姦・・・。
アジアの中では安全と言われているこの国でも日常にいくらでもあり得る普通の出来事です。
・道を歩くときはバッグは車道側に持たずにしっかりと手で押さえながら歩く。(ひったくり対策)
・金色の装飾品を身につけない。(ネックレスなどを引きちぎられてしまう)
・レストランでご飯を食べる時には、荷物を手から離さない。(ひったくり対策)
・携帯を公共の場で出さない。(携帯電話を取られてしまう)
・電話で話しながら歩かない。(ひったくり対策)
・コンドミニアムのガードマンに部屋番号を教えたり旅行に行くことを言わない。(空き巣対策)
・ショッピングモールの駐車場で車に乗り込むときには周囲を確認してから乗る(強盗対策)
・流しのタクシーには乗らない(強盗、強姦、誘拐対策)
・子供と常に手をつないで歩く(誘拐対策)
・車に乗ったらすぐに鍵をかける(強盗対策)
・メイドさんに気を許しすぎない(強盗対策)
他にもあげたらキリがないくらい、異国の地で暮らすために常に気を配っています。
旅行で手荷物に気をつけることはもはや当たり前になっていますが、異国の地で暮らすということは365日それが続くということです。
そして、会社の名前を背負って駐在生活をしている駐在員は、何か事件や事故に巻き込まれたら会社にも迷惑がかかるため、特に気をつけています。
一見華やかそうな駐在生活ですが、実は籠の中の鳥。
限られた日常の生活圏で、常に身の安全を考えて、その中でどうやって楽しく暮らしていくか。
駐在員はそんなふうに制約のある日々の中で必死に暮らしている生き物なのかもしれません。