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こんにちは。先日、このコラムを読んでくれている友達からこんな質問を受けました。
「正直、性病とかってどのくらいあるもんなの?」
で、その場で答えようとしたら書いたらいいよと言われたので、今日は風俗嬢及びお客様
とは切っても切り離せないリスク、性病について書きたいと思います。
ところで、冒頭に掲げた質問ですが、正直なところ風俗嬢限定のデータは見つかりません
でしたので、厚労省調べのデータを引用しておきます。
http://www.mhlw.go.jp/topics/2005/04/tp0411-1.html
これは性感染症の定点調査で判明した数値ですが、平成23年の概算値だとクラミジアがダ
ントツで多くて2万5千人越、次が淋病で1万人ちょっと。
延べ数だと年間で5万人弱の方がなんらかの性病にり患しているという状況です。
この中の何割が風俗嬢ないしお客様なのかは分かりませんが、確かに風俗に通われるお客
様は性病に対して神経質にならざるを得ないでしょう。自分がり患してたら恋人や奥様に
移してしまうわけですし、事実、それが原因で風俗通いがバレたというお客様もいます。
が。その割に、風俗嬢の検査はほとんどが自主検査。
一応検査はしています、というお店もありますが、大半は風俗嬢の自主的な検診に任せて
いるというか、ほったらかしのお店がほとんどと考えた方がいいと思います。また、その
際の検査費用は当然のように女の子持ち。なのでますます検査に行く足が遠のくという現
状があります。
事実、わたし自身、現役時代にお店から検査を促されたことはありません。
「んん?」と思って病院に行って判明、という経験もあり、お店に「どうも性病なのでし
ばらく休みます」と言ったところ「ああそうなんだ」程度の反応だったりもして、そこは
正直どうなんだろう?と思ったこともありました。
高級店などはイメージを守るためか女の子に検査キットを渡しているところもあるようで
すが、それは本当にごく一部の話で、このあたりは本当にお店で費用負担して月1回くら
い検査してくれてもいいんじゃないの?と思います。
このあたりも風俗嬢の地位とイメージに悪影響を与える一因ですよね……。
なお、お客様が性病持ちかどうかは判定が微妙なところですが、グリンス、イソジンなど
の消毒薬を毎回きちんと使用する、というのも性病のリスクを避ける大事なところかと思
います。また、あやしいなと思ったらすぐに検査キットまたは婦人科へ行きましょう。
一旦性病になってしまうと出勤も出来ず医療費はかさむという残念な事態になりますので、
全風俗嬢には消毒の重要さ、検診の大切さを声を大にして訴えたいと思います。
翻ってお客様も自主的に予防するにはどうしたらいいの? と思われると思いますが、こ
れは実はすごく簡単で、本番行為をしないことです。要するに挿入しない。これだけでだ
いぶ感染のリスクが減ります。
お店がでかでかと掲げる「本番禁止」は、こんな効果もあるのです。