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2013/02/04

先日、FMサルース「muse Amuse ミューズ アミューズ」のラジオに生出演してきました。
HP、Ustreamにて映像の配信もされるので、写真を見ながらの話もできます。


パーソナリティの藤田みささん(左)と♪
みささんはとても話を引き出すのがうまくて、本当に楽しい時間でした。
この番組は3度目の出演になります。 いつもありがとうございます!

 

さて、ラジオでお話しした内容を少し。
来週から始まるオリンパスギャラリーでの鈴木あやの写真展「イルカの暮らす島」のDM,チラシに使用しているこちらの写真。

さて、一体どうなっている写真か、分かりますでしょうか?


photo by  Ayano Suzuki

今年は写真展の告知も兼ねて、年賀状にもこちらの写真を使用したのですが、
水中写真を見たことの無い方や友人などから
「どうなってるの?」
「合成?」 「CG?」
「イルカは何頭いるの?」 「どこがヒレなの?」
などいろいろと質問されました。

そうなのです。
この写真、私は大好きなのですが、何しろ分かりにくいのです。笑

水面が鏡となり、海底の玉石やイルカの身体が水面に映っているのです。
この岩が、海底の玉石です。水面に映っています。
ここにいるイルカも、水面に反射しているものです。

 


この写真の、下は本物のイルカ、上と真ん中のは、水面に映っている同じイルカです。
真ん中のイルカが歪んでいるのは、水面が波でほんの少し揺らいでいるせいです。

写真右中央、背びれが水面に出ています。
ここが水と空気の境目。
これより上の部分は、鏡と化した水面を水中から見ているのです。


ちょっと縦長にトリミングして説明を。
下のイルカは本物のイルカ。
光の線のようなものは、太陽の光が、波で揺らいで、イルカの体に光の模様を描き出しているものです。

その上の、丸い輪になった模様は、イルカの作り出した泡が、小さな波紋となって水面を揺らし、それが光の模様となってイルカの体に光の輪を描き出しているのです。

そして、この写真の上の部分は、それらの波紋や光の模様が全て、水面に映っているものです。


写真の上の方に、御蔵島の島と空が映っています。
これは、水中から島と空を見ている状態です。

カメラのレンズは、空中には出ていません。
全て水中から、島と空までもが見えているのです。

 

レンズが半分空中に出ると、その境目が映ります。

鈴木あやの御蔵島イルカツアー

例:この写真は、レンズの上半分が空中、下の方が水中に入っているので、境目の様子が映っていますね。

 

以上より、写真展の案内に使用している写真は、本当に凪いだ海で、
文字通り鏡となった水面にイルカや波の光の模様が映り、水中から島や青空を見せてくれた、
という素晴らしき出会いの瞬間でした。

御蔵島には何十回と通っていますが、これほどまでにとろけそうなほど凪いだ海は初めてでした。

写真展期間中は、ギャラリーに在廊しておりますので、是非みなさま、野生のイルカに会いに来て下さい!

http://olympus-imaging.jp/event_campaign/event/photo_exhibition/130207_suzuki/

2月7日(木)~ 2月13日(水)オリンパスギャラリー東京「イルカの暮らす島」写真展
2月21日(木)~ 2月27日(水)オリンパスギャラリー大阪「イルカの暮らす島」写真展
午前10:00~18:00 最終日は15時まで 日曜・祝日休館 入場無料

詳細はHPへ http://ayanoo.com/

 

■■■ ドルフィンスイマー、写真家、水中モデル  鈴木あやのHP 

 

2013/02/04 12:15 | ayano | No Comments