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アリアだけをたんたんと歌うコンサートは初めての出演
席は80席でこじんまりだけど、なかなか響きのよいホール
私は同じ作曲家の作品を3つ提出したので、一部で連続一気に歌うことに
そこで私がずっと思いあぐねていたことは…今回のステージ…
オペラ初心者向けということ
なにより、今回のステージを観にきてくださる私のお客様はほぼクラシックに無縁の方々だということ
ステージに出てきてよく分からない言語の歌を突っ立ったまま聴かせて
終わったらおじぎして去っていく…
というのがオペラだと思われがちで
初めてクラシックコンサートに来て、演奏会形式のステージがオペラなんだという感覚を植え付けたくなくて
自分なりに演出のほうにこだわった
アリア(いわゆるソロ曲)は台詞であるから、その一曲で背景を見せなければならない
ストーリーが進んでいる中でのアリアではなく、コンサート形式で突然曲が始まるという状況でどのように背景を感じさせるか
今回は作品紹介が朗読で入ったために助かった部分がある
歌唱力だけで感じさせるのが一番いいのかもしれない
しかし私はまだまだそんな能力はないので、視覚からも感じさせる方法に出た
そして、受身である観客をも参加させてしまおうと考えた
そういっても絡んだのは二人だけで、それも初めてクラシックコンサートを聴きにきた私の演劇仲間である
しかし、彼らはオペラの世界を知らないため、ここまで演技をしたりすることを知らなかったそうだ
ただ、愛の憧れを語りながら舞台から降りて薔薇を一輪手渡し、舞台へ戻ったり
謝り倒しながら、一般男性を舞台上に引っ張りだして相手役に見たてて歌い続けて、少しの時間演技してもらったりという簡単な演出だったが
無茶振りで引っ張りだされた方はストーリーに少しでも参加できたということになった
やっぱり、私は演じることが好きみたいだ