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ああ、なんか一息いれたい。
コーヒーを飲んだり煙草を吸ったり とかそういうんじゃなくて、 脱皮というか、修復というか、
なんか、新しくなりたい。
温泉?ちがう。あれはクタクタに疲れてしまう。
外に飲みに行くか。いやだ。さらにストレスが溜まり劣化が進む。
では山か?登りに行くか。 うーむ。それもいいがあれは精神鍛練だ。
どうしよう。
そうだ!美容室行こうっと!
皆さまこんにちは。 「男のクセに美容室か?」 「うるせぇ!」 福井諭史です。
みなさん髪を切るのはお好きですか。 僕、大好きなんですよ。小さい頃から。 母方の親戚が理容室を営んでいたので、こどもの頃はそこに連れていってもらい、当時のごっつい椅子に心ときめかせておりました。 あの頃の椅子、いいですよね。 なんかバトルスーツみたいで、ミサイルが出そうじゃないですか。
ウィーンガチャン!ガーー
「シャンプーマンよ!バトルスーツを装着し、ミサイルを発射せよ!!」
「ラジャー!リンス大佐!!援護要請!!」
♪オー シャンプー! オー シャンプー!♪ ♪オー シャンプーメーン!!♪
かくして地球の平和はシャンプーマンによって悪のボサボサヨゴレ星人から守られ、今日も温かいドライヤーの風が南から柔らかに吹くのであった。
前置きが長くアホでしたが、 僕の髪を調えてくれる美容師さんを描かせていただきました。
この方の美容室に初めて行ったのは、2006年だったかと思います。
その頃、ぼくは30歳。ニーチャンからオッサンの階段を上り始めた頃で、
これからの自分はどうしたものか。どんな感じになりたいのか。
そんなこと考えていたので、おそらくあれは遭難に近い状況だったのでしょう。
ブチャラティのようなオカッパ頭を注文するというムチャ振りをかましたのです。
似合うとでも思ったのでしょうか。頭おかしいとしか思えませんね。
それでもこの人は真摯に僕の要求に向き合い、ギリギリの攻めの姿勢で臨んでくれました。
初見の客、太めのオッサンのオカッパに挑んでくれたのです。
すごいでしょう。鉄の心臓なんですよ。この人。
それ以来、僕はずっとこの美容室でカットをお願いするようになりました。 それまで美容室が定着することなどなかったのに。
技術はもちろんですが、お店の雰囲気が落ち着いていて、 ハサミ持ったカリスマのイケメンが自信満々で多くの客を回す鏡越しの「今日は?」とは違う、 ゆったりとした時間が流れているんですよ。
来月は大切な友人の結婚式があるので、その前に行きたいと思っております。
もちろん、もう完全なオッサンになりましたのでオカッパはないです。