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2013/01/07

 

「マメスのねー」

 

「ワンワン!!」

 

「オッチョッチョのねー。」

 

「ウー」

 

「わかったわかった。じゃあポね。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

世界。

 

 

 

あけましておめでとうございます。 皆さまはどのような正月を過ごされましたでしょうか。 僕は新年会に出掛けまして、久々に旧友たちとイイ時を過ごしました。

 

 

 

 

 

集まった各々の近況報告には、それぞれの色、形、質があり、 僕は、温かいような懐かしいような切ないような気持ちになりました。

 

僕はいつも、いつも思うのです。

 

「物理的には同じ場所、同じ時間に居合わせ、同じ種類の言語を使い、 交わっているのに、そこに[思う]が条件として加わるから、 各々が全く違う世界から信号のようなものを発し、 それを、各々が全く違う世界で受信しているんだなー。」

 

と。

 

その「不確か」という結果が裏付ける、 「別世界」の素晴らしさと言ったらもう。

 

 

 

再会した友人の一人は、サルサをやっているらしい。 僕はサルサなんてボンヤリとしか知らない。 「社交ダンスのアレか?」くらいなもんだ。 しかしその友人は実演して見せてくれた。 カラオケボックスで、しかも相手はその場にいた何も知らない友人なので、 きちんとしたものではなかったけど、僕は感動した。

 

 

 

この友人がサルサってものに出会うまで、 どんな景色を見たのだろう。 その行程を思い浮かべる。 それはこの友人の知人だけができることで、 このことがとてつもなく素晴らしいことだと僕は思っている。

 

 

 

別の世界。彼の世界。

 

それでも彼は僕のことを知っている。

 

僕のことを知っている彼、の別世界。

 

その世界に思いを馳せる。

 

わからなくてもいいじゃないですか。

 

 

 

 

 

 

 

 

「マメはかわいいね。」

 

「ワンワン!!」

 

「ほんとにかわいいね。」

 

「ウー」

 

「わかったわかった。じゃあ散歩に行こうかね。」

 

 

 

共通認識なんてナンセンス。 わからないから人は魅力的なのですよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2013/01/07 01:44 | fukui | No Comments