« □山崎浩人/Scene;3 | Home | お客様列伝その2 お客様は“育成系”? »
以前のパントマイム記事後編
後半は「JAM」という作品
メンバー全員でステージの一番後方にずらっと並び、暗闇から朝の家から出かけ電車に乗るまでをスローモーションで
舞台の前方ギリギリまで歩いて最後はつり革につかまりストップする。
個々が様々な特徴を持って歩いていく。
例えば、ずっと人に謝り続ける。。怒り続ける。ニヤニヤ電話し続ける。
自分がくさくてたまらなくなる。どんどん色っぽくなってく・・・など。
私はセンターポジションで「どんどんネガティブに暗くなっていく」という人間で
中盤、皆が前に出ていくところを立ち止まり、色んな人がたくさんいる・・・と眺め
全員がつり革につかまりストップモーションで止まった瞬間
「うぅぅ!!・・・私も!!」という感じで、最後にソロで駆け込み同じくつり革につかまるという役柄だった。
・・・ある意味美味しい。
個々にキャラを持たせたのは「誰がどの人物を見ているかわからない。自分の存在をどうアピールするか。目を行かせることができるか・・・それが狙いだった」
と講師のつの先生は仰っていた。
メンバーの動きを見せ合ったときは、やはりわかりやすく面白い動きに目がいくわけで、
一番お気に入りは上着を脱いで、シャツ脱いで、スカート脱いで、下着を脱いでいく女の子・・・の隣で
漫画を読みながら歩いていたら、隣の女の子が脱ぎだしてビックリして、最後のパンツだけはちゃっかり拾ってカバンに入れる・・・というコンビ。
これらの動作をスローモーションで動いていくわけだ。
わかりやすいかどうかはわからないけど、目がいく。
そして、スローモーションから一変して、次は早送りの動作に移る。
日常よく見かける人間の動きを早送りで。
オフィスのシーンを9人で。同じ動作を何順にもやってテンポがよくなっていく。
単純な動きを繰り返しすることでシュールだけどバカバカしさが出て笑いが生まれることらしい。
私は9人近くの人数で屋上バレーボールをスローで
ボールを打つ手や目線。全員の動きの早さや目の動きストップモーションが揃わないと崩れてしまう。
その後、雑踏と見せたてるために全員でノンストップ早歩き。
その間をぬって、様々な人間たちが早送りの動作で現れる。
ティッシュ配り、待ち合わせしてるカップル、露出狂、街頭演説、ストリートミュージシャン、酔っ払い、犬の散歩、ショーウインドでメイクを直す女の子、ナンパ男などなど
よく見うる光景を、早送りの動きでわかりやすく、などもクスッとさせる変化を見せるというのがテーマであった。
最後は全員その場で猛烈ダッシュ。世界が爆発して逃げ惑う人々。
その場で足元からスローで溶けていく・・・という体力が勝負の舞台だった。
パントマイム・・・私は歌劇とくにコメディに参加することが今後多いと思うが、
これらのデフォルメされた動きというのは必須になるだろう。
今後の糧になるはず。