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2012/12/20

こんばんは。今日は前回の予告通り、スナックでのお話をしたいと思います。
テーマは「お客様の管理」。
お水、風俗のみならず接客業の方はこれに頭を悩ませていらっしゃるのかなーと思ったり
もして、是非もっといいやり方があれば教えて頂きたいところです。
とりあえず今日は、わたしのやり方のお話です。

いわゆる接客業の中でも、キャバクラをはじめとした水商売の世界において最も女の子が
大切にするもの、それがお客様の情報です。

初対面からお客様との関係を築いていくこと、それがこのお仕事の大変な部分でもあり醍
醐味な部分でもありますが、そのような甘い関係だけではなくて、そのお客様との関係が
ダイレクトにお給料に反映されるというのがこの仕事の難しいところでしょう。

売れっ子のお姉さま方は移籍(というか他店に移る)際、ちゃんとお客様も連れて行きま
すし、何人そういうお客様がいるかによって最初の時給も変わります。
これは、それだけきちんとお姉さま方がお客様をきちんとケアし、管理しているから出来
ることなのです。

ところで水商売におけるお客様管理とは何か。

いろんな答えがあると思うのですが、わたしにとっては「どんなお客様で/いつ来店され
て/何を飲み、何を話したか」に尽きます。逆に言うとこれがごちゃごちゃになってしま
うと全然指名が取れません。来店のペースはお客様によってそれぞれですし、それこそ1
年ぶりに来店して指名をくださるようなケースもあります。そのときに、前回のことをい
かにちゃんと覚えていられるかで、その後の関係が変わってくるのです。
とはいえ、分かっていてもごっちゃになるのがわたしの残念なところです…。

忙しい時期、目まぐるしく初回や場内指名を頂くと、お名前と顔が一致しなかったり。趣
味を取り違えて覚えてしまったり。残念ながらそういう事情で指名替えをされたお客様も
いらっしゃいます。
お客様にとって、女の子を指名する=覚えてもらえる、ということが自明である以上、
この管理ができないことは致命傷なんですね。

そんなわけで、わたしはすごく原始的なやり方ですがお客様ノートを付けています。

スナックで働くようになって久しぶりに開いたら、字はぐちゃぐちゃだし意味不明な書き
つけがあったりしてちょっと混乱しましたが、懐かしくなってしまいました。
やり方としては簡単で、初回に来店されたときの印象をひたすら書く(酷い方になると
いのしし似とか書いてある)ということと、話したことと割物を書く、紹介者がいれば
その方の名前も書いておく。これだけなんですけど、それでもだいぶこのノートに助けら
れたなあ、という気がします。

同僚の中には名刺を貰った人だけメモをするとか、出来るだけ一緒に写メを取って貼って
あるとか、そういう管理をされている方も。
お客様にとって「オンリーワン」で居られるために、女の子たちは日々こういう地道な努
力をしているのです。

2012/12/20 05:38 | chica | No Comments