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それでは今回は「番外編」といいますか、今回の広州旅行のこぼれ話をさせていただこうと思います。
とはいいましても、多少はアジア大会とも関係がある部分もございますので、本編扱いとさせていただきましょう(笑)。
前回ご報告申し上げたとおり、20日には広州市内観光に行ってまいりました。
まず行ったのは、高さ600mを誇る「広州塔」(広州タワー)です。
ご覧になった方はご存知かと思いますが、アジア大会の開会式や閉会式ではこの塔も火を噴きました。
実はこの広州タワーは一時期高さ618mを目指していたそうで、それで当初610mを計画していた我が日本の「東京スカイツリー」が、634mに計画変更したそうですね。
もっとも、航空当局の要請により結局ちょうど600mになったということですが・・・
ちなみに展望台は162.8m(32階)・339.6m(66階)・433.2m(108階)と3つあって、それぞれ入場料が50元(約650円)・100元(約1300円)・150元(約1950円)となっていましたが、ここまで来た以上は当然最も高い所に行かなければ意味がありません(爆)。
さすが展望台は絶景で、広州市内が手に取るように見えました。
また眼下には「珠江」という川が流れ、開会式を行った中洲も見えました。
しかしさらに凄い場所がありました。
それは、展望台の一部が塔の外にはみ出していて、しかもなんとそこは床までガラス張りだったのです(原爆)。
人気スポットだけあって行列ができていましたが、私も思わず並んでその空間に「挑戦」してみましたが、あ、足がすくむ・・・(水爆)
塔を降りた後に川沿いまで出向いて、アジア大会の「炬火」(オリンピックでいう聖火)も、この目で見てまいりました。
昼食後、珠江でちょっと船に乗ってみました。
珠江には今でも渡し船があり、1元(約13円)前後の極めて安価な運賃で、しばしのミニクルーズを楽しむことができるのです。
川から見た広州の街並みは、非常に近代的で日本の都会顔負けという感じでしたね。
それから中心部にある「越秀公園」という所に行ってみました。
なんでこの公園に行ってみたかといいますと、ここには今回のアジア大会のシンボルマークの元になった石像があったからです。
広州には、天国から5人の仙人が羊に乗ってこの地に降りてきたという伝説があり、そのため広州には「羊城」という別名があります。
そしてこの越秀公園には、広州のシンボルともいえるその5頭の羊の石像がありました。
この石像の形がそのまま、アジア大会のシンボルマークになったというわけです。
また大会のマスコットキャラクターが5頭の羊なのも、ここからきています。
大会シンボルマークの画像は、広州アジア大会公式ホームページ(http://www.gz2010.cn/)から拝借いたしました。
夕食は広州きっての繁華街「北京路」の店で食べたのですが、北京路の入口に大型ビジョンがあってアジア大会を中継していて、そこに偶然サウジアラビアの男子ハンドボールチームが通りかかりました。
彼らもしばしビジョンを眺めていましたが、奇遇なことに陸上の男子400m予選で同じサウジの選手が出場するレースが、ちょうど中継されるところだったのです(爆)。
彼らが大いに盛り上がったことは、言うまでもありません。
「サウジ」コールはもちろんのこと、フライングした選手にはブーイングをかまし、同胞が見事予選を突破したのを見届けて歓声をあげるなど、明らかに周囲とは違う空気を感じさせてくれました。
ちなみにこのサウジアラビア男子ハンドボールチームは、この日予選で日本との試合を行い28対36で日本に敗れています(爆)。
それでもその後準決勝にまで勝ち進み、韓国に敗れた後3位決定戦で再び日本と対戦しましたが、ここでも20対27で敗れ日本が銅メダルを獲得したのです。
さて21日ですが、これも前回書いたとおり「中国版新幹線」とも言える、「武広客運専線」(武漢・広州間旅客専用高速鉄道)に乗ってまいりました。
始発駅の「広州南」駅は市内中心部からかなり離れていて、とにかくバカでかい駅でした(爆)。
乗ったのは「CRH3」というタイプの車両ですが、これはドイツの高速鉄道「ICE3」をベースに開発したものだそうです。
ちなみに「CRH2」というのもあって、そちらは日本の新幹線「E2系」をベースにしているそうです。
そしてこれが、時速340kmという日本では体験できない速度で飛ばしまくるのです。
時間の都合で途中の「長沙南」までで折り返しましたが、ここまででも約650kmあり日本で言えば、東京から昨日開通した「新青森」までとおおむね同じ距離で、これをわずか2時間半で走破してしまいました。
これに乗ることができたのも、貴重な経験となりました。
また、「食は広州にあり」という言葉もあるくらいですので、食事の方はいつでもどこでもおいしくいただけて、アジア大会がほとんど見られなかった私を癒してくれたと思います。
まあこれに懲りずに、今後も果敢に海外のスポーツ大会を見に行ってみようと思います。
チケットさえ確保できれば、来年の上海世界水泳選手権でリベンジを果たしたいのですが・・・