« 落語の魅力 | Home | ちょっとずれたキノコの恵み »
こんばんは、酒井孝祥です。
昨日、ジャンクステージ6周年記念パーティーに参加させていただきまして、大変に有意義なお時間を過ごさせていただきました。
皆様、本当にありがとうございました!
僕は俳優であると同時に、ブライダルMCとしての顔も持っております。
そして、余談ではありますが、昨日初めてお会いしたジャンクステージの“ゆう”さんは、僕が初めて婚礼司会の仕事を承ったときの新婦によく似ています。
だからというわけではありませんが、今回から、ブライダルに関するコラムも掲載していきます。
さて、いきなり、プロの司会者として身も蓋もない発言と思われるかもしれませんが、正直言って、僕がどんなに頑張っても、やはり友人司会には敵いません。
もちろん、MCにおいて伝えなければならないことを聞き取りやすく、正確に喋ること、突発的なアクシデントに対処すること、宴席をスムーズに進行させることに関しては、友人司会に負けることはありません。
しかし、当然ながら、プロ司会と友人司会とでは、新郎新婦と共に過ごしてきた時間が違います。
たった1度の打ち合わせでお会いするだけだったとしても、その新郎新婦の幸せに心からの思い入れを持つことが出来てこそ、プロの司会者と言えますが、やはりその思い入れの強さは、長年共に歩んでこられたご友人に敵うはずがありません。
まして、友人司会である以上、普段仕事で司会をやり慣れているわけでもないのですから、失敗しないように、一生懸命になります。
お二人の幸せを願うからこそ、一生懸命になります。
その一生懸命さが滲み出てくれば、たとえ、MCの技術として至らない部分があったとしても、きっと良い披露宴になることでしょう。
僕は、お二人と打ち合わせでお会いしたときのお話や、プロフィールシートをもとに、いかにしてお二人の魅力を引き立てるようなことを喋るか、一生懸命にコメント内容を考えます。
けれど、僕が必死になって考えてきたコメントよりも、お二人にとって身近な人達による挨拶やスピーチの方が、よほどお二人の魅力を引き立てていることが多いです。
僕が目指しているのは、友人司会と間違えられるくらいに、新郎新婦との距離が近いと感じられる司会者です。
「あのお友達の司会者、素人のはずなのに随分上手だったね。」
そんなことを言ってもらえたなら、それは最大の褒め言葉と思います。
次回は、「“忠臣蔵”と“仮名手本忠臣蔵”」(古典芸能)をテーマにしたコラムをお届けします。