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体育会のチームや選手のコンディションあるいは骨粗鬆症をはじめとしたライフスタイルマネージメントをすればするほど、心、マインド、メンタルの重要性に気づくよくようになりました。どんなコンディション・メニューやライフスタイルの提言も心の状態によって全然変わってきます。そう現場で活動すればするほど感じるようになったのです。
そこでメンタルや心理を学ばねばと・・・。日本スポーツ心理学会に参加してみたのですが、がっかりでした。それは学者さんたちがどちらかといえば論文を書くための発表をしていたからです。わたしはすでに36歳でしたし、心理学の論文を書きたいとかではなかったし、精神科になって精神を病んだ人を診たいと思っていたわけでもなかったからです。
そんなとき2人のメンタルトレーナーの書籍に出会いこれだと感じたのです。
1人は射撃のメンタルトレーニングで有名なラニー・バッシャム氏。彼のセルフイメージ理論に感動して、いくつかのセミナーに通いました。
今1人はキース・ベル氏。水泳のメンタルトレーニングで有名で、かつ日常のものの考え方が重要だということをわかりやすくさまざまな書籍を出されていました。そのうちの1つwin is not normalという書籍を自分の勉強を兼ねて、トレーニングジャーナルで訳して毎月発表していったのです。これが好評でしたし、自分の関わる体育会の連中にものすごく影響していったのです。みんなこんなことが大事とわかっているものの整理されていないのだと痛感したのです。
それからはスポ研で、通常の仕事をしながらも、慶應男子バスケを中心にメンタルの基礎が始まったわけです。この頃はスポーツ心理学に関する書籍を読みまくっていました。
テストのために読むのではなく、現場に役立てたくて読むので頭によく入ったように思います。楽しかった・・・。このころメンタルとコンディションのつながりで起こるオーバートレーニング症候群という病態にも興味を持つようになりました。また減量をはじめスポーツのあらゆるシーンにメンタルが重要だと実感していったのです。
慶應バスケはこの頃2部で優勝し1部昇格をはたしサポートの喜びを得ることができました。もちろん、メンタルのサポートでテニス部の主将がインカレで優勝したり・・・。
今の活動の礎ができたのは間違いなくこの頃の思いだったように思います。しかし、一方で慶應大学スポ研では私が本当にやりたいことをするには限界があるのではないかとも疑問を持ち始めるのです。
その後のわたしの行動については次回をお楽しみに。