« | Home | »

2012/11/21

科学者であれば誰でもが望むノーベル賞です。
わたしも医学部を出て、30歳までは内科の大学研究室に所属して研究者として過ごしていましたので憧れていました。その頃は論文もよく書いていましたし、学会でも発表していました。スポーツ医学の道に移っても論文をよく書いていましたし、大好きでした。父も大学の教授で、移植免疫学を研究する学者で今は名誉教授になっていますが、そんな影響もあり、ノーベル賞は人生憧れの賞の1つと言えます。

今回、山中先生が日本人としてあの若さで受賞したことはとても嬉しいですし、誇りに思います。山中先生の受賞後のさまざまなマスコミへのコメントはどれも素晴らしいものばかりです。

一番多いコメントは感謝です。何から何まで感謝です。1から10まで感謝です。
国から部下まで感謝です。親から他人まで感謝です。あくまでも理由ありの感謝ですが、先生ご自身が感謝している方が気分がいいというライフスキル的な感謝もあるのでしょう。感謝が全面に出ています。

もう1つは過去よりも今に生きる姿勢。
受賞したことよりも、今を大事にして、これからに責任を持つ姿勢。感銘を受けます。
さらには感謝と責任感の合わせ技のように社会貢献の気持ちも全面に出されています。貢献の動機づけは内発的動機となり、彼のエネルギーを自家発電のように高いレベルで安定的に供給し続けることでしょう。

しかし、先生が本当に感謝されるように、ノーベル賞などは1人で取れるものではないのでしょうし、どの仕事もそれは同じなのかもしれないと改めて考えさせられる先生の感謝のてんこ盛り発言です。

受賞の後ろにある受賞者の哲学をもっと知りたいですね。それがわれわれ一般人の成長と学びになりますから。まるでロンドンオリンピックの金メダリストたちのコメントにみる哲学や人生観と同じです。

次のノーベル賞受賞日本人はいったい誰なのでしょうか?それも楽しみですね。

2012/11/21 03:32 | tsuji | No Comments