ここはどこでもなくて、

私は誰でもなくて、

ここに生まれることを望み、

今、目を覚ます、

悲しみの中に隠された闇を探そうとするのか、

指先に触れた風の感触を頼りに、

幸せを探そうとするのか、

陽は昇り、

目を覚ますと今日のどこかに生まれ、

陽が沈み、

闇の世界が生まれ、

今日の私に終わりを告げる、

総ては始めから決められていたように見えて、

総ては私が思いどうりに動かしていることに気づき、

幸せそうに見える青空の下が、

幸せとは限らないことを知り、

明日はどこに生まれて、

どんな明日を生きようとするのか、

幸せさえ感じることが出来れば、

ここはどこでもよくて、

私は誰でもよくて、

ただ今日を生きる為に、

今、目を覚ます。