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アニメや吹替えは大人数で収録するのに対し、ナレーションは一人孤独な世界でもあります。ブースの中には一人ぽっちです(;゚Д゚)!
ナレーションは基本的に共演者がいないので人に気を使わなくていいという点では気が楽ですが、自分との戦いが待っています。
アニメだと基本的にはヘッドフォンはしません(される方もいらっしゃいますが)。吹替えは原音を聴きながら喋るのでヘッドフォンをします。ナレーションは…その作品によって色々ですが、音が入っているのもあれば無音のものもありますが、作品の中の音声を聴くのは勿論、自分の声が耳に返ってくるので自分の声を聴きながら喋るって事になります。
そうなんです!ヘッドフォンをして自分の声を聴きながら喋る…
え?なんですか?頭がアフロだからヘッドフォンがつけられないんだろう?ですって?
…ええ、まぁ…半分正解な感じがしないでもないですが …イヤホンもあるのでイヤホンをしま…
いやいや!そういう事じゃなくってですね…
あれ?何を言おうとしたのか忘れちゃったじゃないですかっ!!
まぁいいやヽ(*´∀`)ノ
とにかくヘッドフォンをして自分の声を聴きながら喋るって事です。
え?なんで自分の声を聴きながら喋るんだ?ですって??
なんでって言われても~…自分の声を聴きながら喋ると喋りやすいんですよ~♪
でも、喋りやすい所もありつつ、ミスも耳に返ってくるので『うわ!若干言葉が甘いな!クソ!』だの『げぇー!変な声出たな今!キモい!』みたいな事を考え出しちゃったりする事があるんですよねぇ。
そんな事を考え出すと表現もクソも無いというか…そんな事思っちゃうって事がまずいけないんでしょうけど、耳に声が返ってくるって事はそういう事でもあるんです。
じゃあ返ってくる声の音量を下げればいいじゃん?ですって?
…そうですね、あまりにも心が折れそうな場合はそうする時もあります。
人によって声の返りの音量は様々です。これは色々なナレーターさんに話を聞いてみても実に様々です。耳が破裂しそうな程デカい音で返しを聴く人もいれば、物凄く小さな音で返しを聴く人もいます。何が正解とかは無いのかもしれませんが、僕は自分が出す声や自分の声の音量によってセッティングを変えるようにしています。
声優は声だけじゃなく、耳も大事なんじゃないでしょうかね。
マイクに気を取られがちな感じもする職業ですが、ヘッドフォンにも気を取られたりするような感じの職業でもあるという事ですヽ(*´∀`)ノ