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みなさんの中で、未だにフロッピーディスクをお使いになっている方、いらっしゃいますでしょうか。
もちろんぼくも、パソコン環境ではとうの昔から使っておりませんが、実は、曲を作るときには使っております…。
曲作りやデモ作りもMacで行えばいんでしょうけど、そうはしておらず、KORGの「01/W FD」というシンセで行っております。
音源、鍵盤、シーケンサーがオールインワンになっているのが使いやすいんです(なんて偉そうに言ってみましたが、要はパソコンの作曲ソフトを覚えるのがおっくうで…)。
ちなみに、シーケンサーというのは、いわゆる自動演奏装置で、曲のデータを記憶し、その通りに演奏してくれる装置です。
ぼくは鍵盤楽器は弾けません。鍵盤ハーモニカをソロ楽器としてライブで使うことはありますが…。
なので、このシーケンサーという機能を使って、曲を記録しながら作曲やデモ作りをしていくわけです。
ぼくの使っているKORG・01/W FDですが、当時は結構な名機だったんですよ。坂本龍一さんとか、小室哲哉さんなんかも使用されていたと思います。
1991年に発売された楽器です。発売当時の価格は26万円。
シンセって、古いものでも、その音色が独特だったり何か代え難い特長があると、今でも使われていたりもしますが、KORG・01/W FDに関しては、そういうことはない印象です…。つまり、現在でも使用している人は、かなり少ないと思われます。
ぼくがこれを購入したのは、1995年くらいでした。ちょうど次のモデルが出る直前で、処分価格で半額になっていたのに食いつきました。
で、このシンセ、3.5インチ・フロッピーディスク・ドライブを搭載していて、データの記録をフロッピーディスクで行えるんです。
ところで、3.5インチのフロッピーディスクって、規格が2種類あったのを覚えていらっしゃいますでしょうか。2HDという規格と、2DDという規格です。
今、改めて調べて見ると、前者の容量が1.44MB、後者が720KB…。今時の携帯で撮影した写真1枚すらも収まらない感じですね…。
で、ぼくのシンセのフロッピーは、よりマイナーな規格であった、2DDに対応です。
使っているディスクが一杯になってしまったので(これまでも一杯でしたが、捨てられるデータは捨てて、なんとか数枚でやりくりしていたのですが、さすがにもう捨てられるものがなく…)、買いにいこうと思いました。
でも、2DDはマイナー規格ですから、今でも普通に売っているのか怪しい気がして、近場の家電量販店に電話して、お店に置いてあるか聞いてみました。
軒並み、在庫していない、とのこと…(1軒だけ、2HDなら最後の在庫を置いてある、というお店はありましたが…)。
なんでも、2HD、2DDに関わらず、フロッピーディスクはとうに生産中止になっているとのこと…。とある量販店にいたっては、2DDという言葉すら知らなかったですよ、電話に出てくれた売り場のお兄さん…。
調べてみましたら、2009年に大手2社が生産から撤退、最後まで生産していた大手1社も、2011年の3月に撤退したそうです…。
ところが、なんとか某大手通販サイトで見つけることができました。もう手に入らないかもしれないと思い、10枚パックを購入しました。2800円なり。CD-Rと比べて、かなり高いです(ちなみに、2HDなら、この半額くらいのものもありそうです…)。
1枚のディスクで、20曲分のデータが入りますので、10枚あれば、あと200曲は作曲できますね。ということは、まだまだシンセで曲を作っていっても大丈夫そうです(多分、一生もつでしょう…)。
ということで、今回は、フロッピーディスクの最新情報を中心にお贈りしてみました(役には立ちませんね…)。
そんなこんなで、ぼくは今日もラッパを吹いて暮らしています。