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こんばんは。
今日は久しぶりに、またしてもキャバクラにおける営業方法について書きたいと思います。
今日取り上げるのは、「友達営業」(略してトモエイ)です。
これは以前書いたイロコイ営業よりも言葉としてはマイナーで、殆ど嬢仲間でしか使われ
ていないような気がします。わたし自身、お客様にこの言葉を言われたこともありません
から、ホントに業界だけで通用する言葉なのかもしれないなと思います。
さて、このトモエイ。
営業手法としては「親しい友達のように接する」営業ということになりますが、これは結
構難易度が高く、そのかわり成功すると末長くお客様とお付き合いをさせて頂くことが出
来る方法のひとつです。
(恋愛だと醒めることも往々にしてありますが、友情って醒めないんですよね^^;)
ただし、友達のようになれるかどうか、というのは当然ながら女の子とお客様の相性にも
よるところが大きく、若いキャバクラ嬢よりは多少世間智のある年配の女の子のほうがこ
の営業を得意としているよう。
具体的に例を挙げれば、スナックのママさんやチーママさんなんかはこの方法を上手に使
っていらっしゃる…という感じでしょうか。仕事だから相手の話を聞く、というわけでも
なく、お客様に恋をしているから話を聞く、というわけでもなく、そのお客様の話だから
ちゃんと聞くし、対等にアドバイスなんかもできるような関係です。
もちろん、ママさんたちが営業をしているという意識があるかどうかは別ですが、少なく
とも本当にお友達のようにお客様と接しているような気がするのです。
わたしがこの営業スタイルで一番最初に思い出すのは、行きつけのバーのママさんのこと。
ママさんはほぼ母親のような年齢の女性ですが、わたしのことを子供扱いするでもなく、
年の離れたお友達のように諭したり、叱ったり、アドバイスをくれたりしたのです。
キャバクラでお客様と痴情のもつれになりかけて泥沼一歩手前だったわたしは、そのおか
げでそのお客様となんとか関係を修復でき、お店にも迷惑をかけずに済みました。
ママさんは、「全てのお客様と仲良くするのは難しいけど、最初から恋愛で勝負出来るか
否かの二択よりは選択の幅が広くなる」とよく教えてくれていました。そして、更に
「営業は続けていれば営業じゃなくなる」とも。
確かにずっと同じ態度を採るように心がけていれば、それが自然になっていくもの。
イロコイ営業に疲れ果てたわたしには、本当に天啓のような教えをくれるママさんでした。
とはいえ、やはりそれでお客様を繋ぎとめるのは本当に難しいもの。
時間を掛けて、本当の友情のような強い関係をお客様との間に築き上げていく力こそ、
プロの接客業の技術と誠実さの表れなのだろうなあ、と強く実感しています。