夏休みも終わりに近いですね。
みなさん夏休みの宿題は終わりましたか〜?
昨日は私も、宿題追い込みの小1の姪をあずかり、いちにち監督をしました。妹はフルタイムで働きに出ているため、宿題がなかなか終わらなくて困ってるとかで。
午前中はドリルの時間。わたしも片手間で仕事をしながら、パン焼き器に材料を仕込み、スイッチオン。お昼ご飯はサンドウィッチにしようと思って。
お昼近くになると、パンの焼けるいい匂いがしてきます。いわゆる「シアワセ臭」ってカテゴリーがあるとしたら、こんな匂いなんだろうな〜・・・なんて考えながら、お腹を空かせつつ、仕事に励む。
お昼ご飯は焼きたてのパンでタマゴサンド。待った分だけのシアワセがあるということ、姪の顔から見て取れます。
午後は、お習字の宿題をやりました。たぶん、お習字というものは30年ぶりくらい・・・懐かしかったです。でも最近の墨汁ってあまり匂いがきつくないんですね〜。
夕方、宿題を終えて知恵熱が出た姪は、オバアチャンと遊び、その間に私はささっとカレーを作ります。カレーの匂いって、なんでこんなに食欲を誘うのかしら・・・と思いながら。
ふと、愕然とする事実を発見してしまった。姪っ子の面倒を見ながら、パンを焼いて、カレーを作るなんて、まるで私の叔母とやることが同じではないか・・・
幼少の頃よりオートクチュール・デザイナーの叔母から影響を受け、今でも共鳴することが多いという話は、こちらの記事に書きました。斬新な服を一から作りあげる叔母の仕事を側で見ていなければ、おそらくアーティストとしての上田麻希は存在しなかったと思います。
私が札幌に遊びにいくといつもパンを焼いてくれ、得意のカレーを作ってくれました。今でもそうです。カレーは南インドでのヨガ修行で習ったとかでかなり本格的。みずからスパイスをホール状から煎って調合したカレー粉を使うので、とっても香り高いのです。わたしもそのスタイルを踏襲しています。
パンの匂い。カレーの匂い。部屋に染み付いた、インセンスの香り。叔母と私の共通項のようです。しかも最近はベリーダンスを始めたせいか、かける音楽もインド音楽っぽくなってしまった。そういえば叔母もいつもインド音楽をかけている・・・。
ここまで行動が似ると、いったい何のせいなのだろうと思ってしまいます。
「わたしたちは、視覚や聴覚重視の生活をしていると思いがちだけど、じつは感情に結びついた嗅覚にコントロールされているのだ」と述べているのは、イェール大学の GORDON M. SHEPHERD。嗅覚は、科学の世界では最も低い位置づけなのですが、じつは嗅覚こそが人間の生活のドライブになってるのでは・・・という考えのもと、「NEURO GASTRONOMY」という本を書いています。まだ読みかけのこの本にも、答えがありそうです。
さて。私の姪も、じぶんの姪が遊びに来たら、パンを焼き、カレーを作り、インセンスを焚き、インド音楽を流すのでしょうか。それは未来のお楽しみ。