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2011/06/01

アートの世界では、作家の息子が作家で・・・といった世襲は珍しくなく、

そんなサラブレッドを羨ましいと思うもの。

でも気づいてみるとじぶんにも、「血」とまではいかずとも、そういった環境的要因はあったようです。

今回はそんなじぶんのアーティストとしてのルーツを、ご紹介します。

 

ところで、いま東京にてこの記事を書いています。

オランダより5月中旬に帰国しています。

今年の花粉症のシーズンが始まってしまったため、

「まずは被曝を避けないと・・・」と慌ててオランダを出てきました。

(ホソムギという、日本にはあまり生えていない牧草へのアレルギーです。)

「放射能だらけの日本に避難?!」

と周りからは驚かれましたけどね。

長期炎症による合併症(蓄膿・喘息)が悪化してしまったので、

いろんなことを休憩して、じっくり療養をしたいと思っています。

 

ちょうど帰国日程を祖母の納骨に合わせることができたので、

北海道に行って来ました。

北海道は、両親の故郷です。

親戚はほとんど北海道におり、幼い頃よりよく遊びに行っていました。

私自身は首都圏で生まれ育っていますが、そんなわけで北海道は第2の故郷。

いまでも家の中では北海道弁、外では東京弁です。

 

 

父方の叔母は、オートクチュールのファッション・デザイナーです。

 

67歳の今でも、札幌の自宅にアトリエを構え、そこにはお弟子さんが集まってきます。

叔母は(まだ)結婚していないため、子どももおらず、昔からずっと娘のように可愛がってもらいました。

叔母のアトリエに行っては、輸入ものの高価な生地の切れ端をもらい、

よくオモチャ代わりにして、リカちゃん人形に羽織ったりして遊んだものです。

(いまも素材には頑固にこだわるところがありますが、そんな他愛無い幼児体験から来てるのでしょうか。。。)

 

アトリエは、パリとかミラノとかのヨーロッパの気高い香りに満ちあふれています。

叔母が昔よくつけていたのは、シャネルNo.5。石鹸もシャネル。

その石鹸の匂いに惹かれ、わざわざ必要も無いのに手を洗ってたりもしていました。

私の成長期において最も影響を受けた人なのかもしれません。

大学生になってじぶんのお金で初めて買った香水も、シャネルNo.5でした。

 

ここでJunkstage読者のみなさまへ、PRです。

 

札幌近辺の方であれば、お気軽に「じぶんだけの服」のオーダーメードを相談してみてください。

ここだけの話ですが、そのへんのブランドもの既製服よりもずっとお得だと思います。設定のお値段が30年くらい変わってないらしいので・・・

(噂によると、飛行機代を払っても東京より安いとかで、東京からもお客さんがいらっしゃいます。)

洋裁教室、そして「内面からキレイになるための」ヨガ教室もやっています。

 

アトリエ PEPE & 洋子

札幌市西区西野1-1-7-5

011-661-6754

 

話を戻しますと、この叔母のお兄さん(私の父方の叔父)もちょっと変わった方です。札幌の高校の音楽の先生であり、作曲家でもあります。

先生という堅い仕事の傍ら、残りの時間とお金は全て趣味にかける人で、

じぶんでバスを買っては改造し、移動型サウンド・スタジオにしてしまうのです。

いまのバスは3代目か4代目。

 

北海道をバスでぶらっと旅しながら、オホーツクのサウンド・スケープを録音し、シンセサイザーで作曲するのです。

私が結婚したのが、似たような領域のオランダ人作曲家だったというオチも、

そんな人を身近に育ったせいなのか、なんなのか。

 

この叔父の奥様もまた、北海道でも著名な画家の娘であり、ピアノの先生(現役)です。

お父上から受け継いだ彼女の豊かな感性は、歳をとっても色褪せることが無く、

また彼女の兄弟にも音楽家が多く、

とにかくこの家の話を聞くたびにいつも「素敵だなあ」と思いながら育った記憶があります。

バスの写真は、数年前の祖父の7回忌のときのもの。法事の後みんなで、余市の海にバスで出かけました。帰って来たらBBQパーティーが続きます。

 

まだまだいます。アートなファミリー。

直接影響を受けたわけではありませんが、

母のイトコ達が現役ミュージシャンで、

ザ・キッパーズというバンドを兄弟でやっていて、札幌で活動し始めてからもうすぐ50年!

http://ja.wikipedia.org/wiki/ザ・キッパーズ

この前はじめて、ライブに行ってきました。

さすが、昔は渡辺プロにも属していたというだけのことはあります。

しかも、日曜以外の毎晩ライブを、約50年も続けているんです!

「俺っていったいいつ定年退職するんだろう」

なんてゲラゲラ笑う67歳です。

 

北海道へお越しの際は、ぜひ THE KIPPERS のバーへ。

めちゃめちゃかっこいいオジサン達のライブにより、元気が出ます。

THE KIPPERS
札幌市中央区南5条西3丁目 ニューススキノビル2F
011-512-7887
ライブは毎晩、20:30, 21:30, 22:30, 23:30 の4回
日曜休

 

補足しますと、父と母はアートからは縁遠い、いたって普通の人です。

私のこういう「イバラの道」的な生き方を、内心ハラハラ思っているかもしれません。

けれどもけっきょく黙認してくれているのは、

北海道の懐深い大自然と、

そこにルーツを持つ父母の人間的な感覚と感性と、

素敵なファミリーのおかげなのかもしれませんね。

 


最近は小さなファミリーも増え、BBQなんかやったりすると簡単に20人を超えてしまい、賑やかです。

2011/06/01 04:03 | アート=生き方, 自己紹介 | 2 Comments

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[…] ール・デザイナーの叔母から影響を受け、今でも共鳴することが多いという話は、こちらの記事に書きました。斬新な服を一から作りあげる叔母の仕事を側で見ていなければ、おそらく […]

[…] そのきっかけはこちらに譲りますが、上田さんが“匂い”というものを意識したのはデザイナーをしている叔母様がよく見に纏っていた香りがきっかけだったそう。有名なシャネルのNo.5の香りに満ちたアトリエで“匂い”を発見した上田さんがご自身で初めて買った香水も、やはりシャネルNo.5だったとのこと。 […]