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2012/08/29

SALSA系のバンドマンは、素晴らしい!!

日本のラテン音楽のミュージシャン達って、素晴らしいんですよ!

古くからラテン音楽ってのは、日本に深く馴染んでる音楽でして、
古い流行歌~歌謡曲~日本のジャズ・フュージョンでも根幹にはラテン音楽が色濃く反映されてるし、素晴らしいミュージシャンの大先輩方には、ラテン音楽の分野で徹底的にトレーニングされた方々も多い!

日本のラテン音楽家達の評価は、海外でも非常に高く、気付いてないのは日本人リスナーばかり。ってゆう感じなんですね。

日本のラテン音楽家は、伝統的&お家芸的に素晴らしいのです!

コレは、昔からの事実で、ある意味コアな音楽ファンである俺なんかも中学生時分(30年以上前)から活字としてもインプットされてた。
※ところが、一。
最近気付いた!プロばかりでない!
日本のアマチュア・ラテン・ミュージシャン達もなかなか素晴らしい!
※ところで、一。
楽器屋、機材屋の視点から、
アマチュア・ミュージシャン達の耳の悪さに一言言いてぇ~なぁ~!
いつかどこかに一言書いてやろう!と思ってたことがある。

俺、小さい頃から、お父ちゃんのステレオ・システムに夢中だったし。
小学生~中学生は、放送委員会だったし。
中学~高校から機材のセッティング等は自分達でやらねばならぬアマチュア・バンドマンだったし。
いや、大人になっても楽器屋~楽器のプロ・ショップ勤めだったな。
あら?今も飲酒店でPAとかしてるのか、、、

昔から、PA機材を売ったり、セッティングしたり、オペレートしたりということは、ホール、ライブハウス、クラブ、飲食店、展示会場、百貨店のイベント会場他 当然いろいろやってきたんだけど、

自分達の為にセッティングすればイイ学生の環境から⇒
仕事する大人達と関わる様になった頃にハタと気付いたんですよ。

本題。

 

あれ?リバーブやモニター・スピーカーって、デメリット多過ぎじゃね?

使わなくて済むなら、使わない方が良くね?

☆リバーブ。
別の言い方をしたら、
使うとカラオケで気持ち良い『エコー』等の残響音を加える機械なんだけど、、、

考えてみたら、良いはずがない。

例えるなら、コピーして品質が劣化しちゃったものを上から被せるワケだから、ピンボケ写真をワザと作る様なもの。

わざわざ、リズムや音程を狂わせるものを上から被せるワケだ。

実際のところ、どうなのかと言えば、
『ピンボケの音を被せると音は、後ろに引っ込んでしまう。』

音響屋が本来すべき主旨は、
ステージの上で演奏されてる音をなるべくそのまま客席に向って増幅することである。

基本的な技術介入は、
お客様から見て、それぞれのパートの音が、実際の立ち位置の方向の左・右と手前・奥から聞こえるように調整することだけだ。

ココで肝心なのは、手前と奥の調整なのである。

左右の調整は、簡単なのだ。
ミキサーのパンポットというツマミで音を耳で聞きながら調整できる。
スピーカーが2系統以上あるならば、スピーカーの向きを調整しながらよりリアルにできる。

しかし、手前or奥の調整は難しい。なにもしなければ、ステージが前列&後列でも実際に増幅された音は、横一列に聞こえてしまいかねない。後列で良い楽器を使ってると後列の音が前に出過ぎてしまいかねない。

そこで、俺達は、悪戯をする。

あえて、後列の音を微妙に劣化させることがあるのだ。
リバーブ等のエフェクターを掛けると音は引っ込む。
だから、後列には、場合によってリバーブ等に限らずフェイザーでもなんでも良い。

掛けてることが、バレない程度にエフェクターを掛ける。
同様にリードボーカルに対して煩すぎるコーラスにもエフェクターを掛ける。
音が後ろに引っ込むからだ。

リバーブなんていうエフェクターは、録音する時には、ホールの残響音をシュミレーションできるワケだから便利なんだけど、

ライブの時には、折角のライブの迫力を殺してしまいかねないし、
耳に聞き取りにくい余計な音で演奏を汚してしまう。
ゴミで散らかったステージにしてしまうのだ。

機材をひとつ増やす時には、
ひとつ増やすデメリットが存在するのだ!
音を劣化させる。
耳に聞こえにくい煩い音も増幅してしまう。
さて問題だ!
音を作る権限は、俺にない。
音楽をどんなキャラクターで奏でるかは、奏者にイニシアチブがあるよな?

『エコーをもっと深く長く掛けてください。』って、たいていのアマチュア・ボーカリストは言う。

デメリットに気付きもせず、ボーカルには、リバーブを掛ける!という思い込みによるものだ!

『音、後ろに引っ込みますけどイイですか?』
『どうでもよい&聞こえなくてもよい&具合悪くなるような 耳に聞こえにくい煩すぎる音がまわっちゃってますが、こんなんがお好みですか?』
なんて、言えない。
リバーブなんていうのは、
たいていは、害の方が大きい。
ただし!例外はある!
百戦錬磨の歌謡曲やジャズのプロ・ボーカリストさん達!
あの人達は、1%の人類!
マイクロフォンの向きや距離や声の入れ方で、リバーブの掛かり具合なんかを自由自在に調整できる!

例えば、深くリバーブの掛かったマイクロフォンでMCなんか、常人にはデキないけど、あの人達はデキる!アレは、目指さなくてイイ!アレは、普通の人達には、デキない!
話が長いな!
なんの話だっけ?

アッ!!
モニター・スピーカー!!

自分が演奏してる音も
他のメンバー達が演奏してる音も
しっかりモニターできなきゃ当然演奏できないわな♪

しっかし、アマチュアも演奏する様な小会場の場合、いつもモニターが必要だろうか?

ホントに聞こえないならともかく。

常時、信頼できるオペレーターが管理してくれてるならともかく、
大会場で仕事として演奏してるプロならともかく、
モニターのバランスで演奏できるのだろうか?

お客様がいる音場の音は、奏者が客席の音を聞いて常時バランスをコントロールすべきなのではなかろうか?

モニターを使用することによる
大デメリットに気がつかないのだろうか?

客席側から音を聞くと、フロントスピーカーの音だけじゃなく、
モニター・スピーカーからの音が聞こえ過ぎてしまうことがよくある。
そんな音、良くないに決まってる。

モニター・スピーカーは、フロント・スピーカーより低品質なものを使うことも多い。
しかも、フロント・スピーカーに対して反対方向に再生することが多いのだ!

客席に向って良い音を打ち出そうとする時に、ステージ向きの音は、客席向きの音を止めてしまう!

ある意味、音は風の様なもの。
南風に北風の逆風ぶつけて良いハズがない。

客席側からライブを観てると、
モニターの音がグチャグチャに聞こえて気持ち悪いことが、よくある。

某有名ライブ・ハウスなんかだって、ステージ上にリバーブだのモニターだのの耳に聞こえにくい煩い音がぐるんぐるんまわっちゃって肝心の客席に音が届きにくくなってしまってる。

何故だ???

何故、放置なのだ???
リバーブを使うもんだ。
モニターを使うもんだ。

という思い込みのせいか???

 
普段、なんだかんだと
様々な環境で音響のお手伝いをさせていただく中でね、、、

ホントに!? 今!? リバーブ必要???

ホントに!? 今!? モニター必要???

って、コトがあり過ぎるのですよ。
イライラする様なコトも恥ずかしながら多々あるのですよ。。。
そんなこんなで過ごしてきた常日頃なんですが、
先日、2012/8/11 日暮里の『サルー』というサルサ・バー音頭のイベントのPAで借り出されたんですよ、俺。

Salsaの源流:Cubaの伝統的な音楽 Sonを中心に演奏するバンドが5バンド!!

5バンドもですよ!!!

今までも何度もやりましたよ!!
5バンドも出演するイベントのPA!!

スゲーよ!!!
素晴らしいよ!!!

確かにね!!  床の響きは、Liveだったかもしれない。

でも、もっとLiveであったとしても、いつもなら、『リバーブを もうちょっとお願いします!』と言われてたに違いない。

誰にも言われなかった!!!

こんなことは、全く初めての経験なのです!!!

プロの人もいた!!
だけど、アマチュアの人達も大勢いた!!!

誰もリバーブを要求しなかった!!!

俺は、この事実がとっても、嬉しい!!!

驚いてます!!!

素晴らしいと思う!!!

2012/08/29 07:16 | hiro | No Comments