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2012/08/05

今日も「暑い暑い・・・」とヒグマの親子が雪渓の上で涼む。

この辺りのクマは暑い日は決まって雪渓の上に乗る。

ある個体は毎日必ず同じ雪渓の上に転がって寝ているのだ。

その姿は本当に愛らしく、獰猛さなどみじんも感じられない。

毎日彼らの行動を追っていると、まるで物語のようなシーンに出会う ことがある。

その一コマを切り取ることができた時、僕は心地よい充実感に包まれる。

毎日めまぐるしく変わっていく世の中とは対照的に、ここにはゆっくり とした時の流れがある。

1日の始まりと終わりを告げるのは「太陽の光」。

そして1年という時の流れは「四季の変化」によって感じてゆく。

ここでは動物も人間も自然の摂理に従う。

雨が降れば動物達と同じように自分も雨に打たれる。

そうやって同じ条件の元にフィールドに立つことができた時、

「物語」の 1ページは開かれる。

山の景色に魅せられ、クマの姿に癒される日々。

毎日大切なものを見せてもらっていることに感謝をしたい。

2012/08/05 09:38 | yamada | No Comments