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2010/11/06

海も陸上の生き物全てに言えることですが、毎日生き抜くために行動している。ダイビングを通して海の生物をほぼ毎日観察していて、外敵から危険に常に身をさらしながらも日々食べて子孫を残すことを当たり前に行っている姿が本当に凄いことに見えてきます。子孫を守るため、全身がボロボロになるまで必死に守る姿や、お互いに助け合いながら生き抜いている姿など自然の生き抜く姿勢には大いに考えられさせられます。

 セブの海では、暖かい環境もあって1年の間に1種の生物が産卵する回数は、多いもので3〜4回も行います。同じ個体がこの回数分の世話を行う事になり、その労働のために体はボロボロになるものも中には見られますが、それでもがんばる姿には感動させられます。このセブの海で卵から孵った子供たちはやがて黒潮に運ばれて運が良いものは沖縄などに流れ着いて、そこに新しいテリトリーを持つことになるのでしょう。またさらに月日を追って伊豆などに流れていくものも。海は繋がっていると再確認させられる思いを持ちながら産卵風景を観ている気がします。

 海の生物たちの生活は、私たちが考えているよりも純粋に満ちた世界なのかもしれません。

今回の写真 フタスジリュウキョウスズメダイ

一生懸命アマモに産卵している所です。

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2010/11/06 08:14 | nihei | No Comments