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2012/07/19
今日は新月ですが、この前の満月の日は、西表島にいました。
 
満月大潮。 晴れ。 凪。
 
「ウミショウブ」の雄花が水面に一面に浮かび、立ち、風に走る姿を見た。
海面に、突如として現れたその雄花の大群は、一見発泡スチロールのよう。
2つの真っ白い小さな(1-2mm)丸が2連、雪だるまのように、綺麗に海面に立っている。
 
これがウミショウブの雄花なのか!
うひょーっ!
 
真夏の大潮の日にのみ開花する、そして大潮だからといって見られるとも限らない。
私は西表島は2回目だが、西表島の海と向き合うのは今回が初。
 
 
ウミショウブの雄花が海面を流れる様子。
青空に舞う白い雲のように、碧い海に浮いている白いのがウミショウブの雄花です。
photo by Ayano Suzuki
 
 
海面にゆらゆらと漂う。
間近で見ると、本当に小さな発泡スチロールのよう・・・ω
photo by Ayano Suzuki
 
 
 
この雄花、指の上に乗せるとこんな感じです。
とても小さい。
そして、水面でも、このように立っているのです。
中には花粉が詰まっています。
空気をためて、風で流されやすいように、水面に立つ。
風で走る。
子孫を残すための戦略ですね。
 
 
 
水面の雄花を集めて、素潜りしてトウアカクマノミにあげてみた。
パクっと食べて、プッと吐き出す。笑
みんな食べないー
やっぱり触感も発泡スチロールなのかな~?ω
 
 
 

その後、ウミショウブ本体を見に行きました。
photo by Ayano Suzuki

雌花は干潮時、水面に丁度花開く高さに伸び、流れてきた雄花を大量にキャッチし、巻き込むように受粉するという。


photo by Ayano Suzuki

水面の真ん中に浮いているのがウミショウブの雄花。
雄花が咲いた残りの花芽と、雌花を見た。

水面に出ている雌花は見ることが出来なかったが、潮の満ち干きに合わせた子孫を残す戦略。

このような動植物はたくさんあるが、長い年月の中、その戦略を身につけ進化してきたことに改めて驚きと自然の力強さを垣間見る。

 

 
photo by Ayano Suzuki

太陽と青空、白い雲が綺麗だった。

 
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2012/07/19 07:29 | ayano | No Comments